ギタリストとリズム・Prat1

前々からリズムについては書きたかったんですが、中々機会が無くて書けませんでした。
多分長い話になってしまうのでPrat1・・・と言う事にします。

アンサンブルの中でリズムに関して最も大切なのはドラムとベースの絡みな訳で、ギタリストはその上に乗って演奏するのが常だと思います。
私も若い頃はずっとそう思っていましたが、プロになって実戦でギターを弾いてみてそれは大きな間違いだと気づかされました。

ギタリストもアンサンブルの中で弾く以上はリズム楽器としてのリズムも要求されますし、単にメロやソロを弾いた時にもリズム感はかなりのレベルで要求されます。
上手いギタリストは確実にリズムがいいのが当たり前の世界な訳で、私も現場で相当鍛えられました。

カッティングだけがリズムを出す訳では無くて、ワンフレーズだけを弾いただけでその人の持っているリズム感って分かっちゃうんですよ。

私がまだまだ駆け出しでチョットだけ自分のギターに間違った自信を持っちゃってた10代の頃、周りは百戦錬磨の大人達ばかりで本当に鍛えられました。
今でも覚えているのが、イントロで1小節ギターのピックアップソロで曲に入るんですが、ドラムのカウントも無しで私から出るんですが先輩ミュージシャンから 「そんなんじゃ出られないよ!」 とのお叱りを受けてとにかくそのピックアップソロを何百回と自宅で練習しました。

そんな時期を乗り越えて20代に突入した頃、それまで経験した事の無い一流ドラマーとツアーに出る事になってしまいました。
そのドラマーの方は渡辺香津美さんのバンドに直前まで在籍していた方で、とても厳しい方でした。
ある曲のイントロでドラムとギターだけで8小節やるんですが、ドラムはハイハットで16を刻んでバスドラで2拍4拍を踏むパターンで、ギターは単音で16っぽいノリのミュートでリズムを出すんですがリハの段階からドラマーの方から超ダメ出しが出ました。
「〇〇君、ちょっと合わないんだよね~~」と冷ややかな言葉を掛けられました。
確かにドラムは完璧な16を刻んでいたんです。私的には指定されたフレーズがかなり弾き難い感じで2拍目に入れるミュートチョーキングが若干遅れる感じだったんですよ。

本当に陰険なドラマーだったらギタリストの差し替えを言い出しかねないくらい私のリズムはモタッていました。
そのドラマーの方はとても親切に練習に付き合ってくれて何とか形になる所までは漕ぎ着けました。
ただリズムって1日2日で良くなる訳は無くて、その時期を境に猛烈にリズムに対して研究しました。
ドラマーの青山純さんが何かのインタビューで 「リズムって訓練でいくらでも良くなる」 っておしゃっていました。私もその言葉を信じて日々練習に励んだもんです。

自分でトレーニング出来るリズムの練習って、基本的には常にジャストでビートをキープ出来るようにする事が一番多かったです。
メトロノーム相手だったり出始めのリズムマシーンだったり色々でした。
ジャストでキープするのは比較的楽なんですが、人に聴かせた時にどうしたらリズムを感じさせる事が出来るのかそこが一番の課題でした。
結局はリズム的な“抑揚”をどうギターで表現出来るか・・・って事が大事だと気付きました。

私が見た中でも有名なセッションギタリストは限りなくリズムがいいです。実際の演奏は強弱から何から、リズムの表現がハンパではないです。
逆に言えばリズムが悪ければ仕事が無いのが当たり前の世界でした。

ライブでは色々なパターンの色々な曲があります。
イントロからワンコーラスまで歌とギターだけなんて事も珍しくはありません・・・と言うより良くあるパターンな訳でそんな時にリズムの正確さと歌に対してのリズムの抑揚が要求される訳です。

イントロをギターのカッティングだけで出るなんて事もこれ又日常茶飯事だった訳だったので、カッティングでリズムを作るのもかなり練習しました。
カッティング自体は比較的得意だったので後はとにかくグルーブをいかにして出すか・・・が課題でした。

そういう現場で本当にリズムに対して鍛えられた訳で、20代後半は逆にドラマーに対して私の方から注文出来るレベルに達する事が出来ました。

リズムって一口では言えないくらい色々なノリがある訳で、前ノリ・後ノリ・ジャストやら曲調や8ビートか16か果ては3連に至るまで様々なパターンがあるんですが、自分の中にキッチリとしたリズムが備わっていればどんなリズムにも対応出来るんだと私の経験から言えると思います。

ギタリストにとって私が考えるにはソロを弾いている時にこそリズム感って要求されるんだと思います。リズムのいいギタリストはソロの時に物凄くいいグルーブを出してきます。

よく言われる天性のリズム感・・・って中々持っている人は少ないと思います。
私が思うギタリストでは天性のリズム感ってナンバー1は“バン・ヘイレン”だと思います。
彼の弾くギターは何をとってもリズムの良さが際立っています。

ただ私を含め殆どの人はそんなリズムは持ち合わせていない訳で、結局はリズムに対しての研究と出来るだけリズムのいいミュージシャンと一緒に演奏する機会を少しでも多く作る事が大事だと思います。

私は幸いな事に20代はいいドラマーやベーシストと一緒に演らせてもらって、現場で随分と勉強になった事がとても有り難いと思います。
リズムって常にシビアに考えて演奏する事も彼らから教わった大事な事です。

リズムについては更にPrat2で突っ込んで書く事にします。

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コメント

ギターはリズム楽器

記事を読んで、ただただウンウンとうなづくことばかりです。

私は20代まで、カシオペアなど比較的テクニカルなフュージョンのコピーばかりしていたので、ちゃんと弾ける(音が出せる)ことで精一杯で、リズムなんて「拍の頭さえあっていればいい」とか「全体からズレてなければいい」いうくらいの意識でしかなかったです。
そのうち、そんな捉え方ではギタリストとしてまったくレベルがあがらないことが身にしみて分かり、
また一方で上手いと言われているギタリストはすべからくリズムが正確だという点に気づき、Subjectのように「ギターはリズム楽器」という意識で練習するようになりました。

とはいえ、LesPaul-L5さんのレベルには遠く及ばないですが……ドラマーがきざむハイハットを意識してビートをキープしたり、
バッキングでもソロでも必ず譜割を意識して、音の入り方だけでなく伸ばし方、止め方(アーティキュレーション?)に気をつけて、
休符も音符のひとつであると感じながら演奏することから始めています。
まだまだこれからなので、もっと勉強してまいります。

スミマセン、また何だかとりとめがなくなってしまいましたが。。Part2も楽しみにしています。

ikeさん。

いつも読んで頂いて有難うございます。次回PartⅡを書く予定です。

リズムの受け止め方とかどうやってリズムを出すように弾くか・・・なんて事を私が経験したままに書くつもりです。

おっしゃる通り休符の捉え方が最も大切になってくるんですよね。
1拍の長さをキチッと揃える事以上に大切なので次回詳しく書きますね。

又見て下さい。

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Author:kamiyo.m
千葉県千葉市在住

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