アレンジについての話。

最近日記を更新出来ませんでした、今は現役としてはギターを弾いていませんが去年あたりからアレンジを頼まれる事があってここ何日かはアレンジに追われる日々が続いていました。

昔はアレンジは本業では無くて、見よう見まね・・・と言うか自分がライブで演奏する場合のみのアレンジから始めたんですよね。
本業のアレンジャーさんとは大違いな訳で、あくまでもライブでギターを弾く一環としてたまたまアレンジをしていました。
ギタリストだから意外にベースは弾けちゃうのも利点だったかもしれません、ドラムは昔から好きで結構リハの合間とかで喜んで叩いていました。
私の知る限りプロのアレンジャーの方でキーボードがメイン楽器の方もベースは結構弾ける方が多いんですよね。

昔はしっかりアレンジ料は頂いていたんですが、今は殆ど無料奉仕に近い状態でアレンジをさせてもらっています。
アレンジ料って私が貰っていたのはコピーアレンジで3万円程度で、滅多には無い一からアレンジする場合は1曲当たりその倍位は貰っていました。
ライブ用に既存の曲をアレンジする場合はリハ代に上乗せされていました。
本業のアレンジャーさんから比べれば遥かに安い金額だったと思います。

アレンジの一番面白い所は、自分の狙った通りのサウンドが出た時なんですよね。
自分のイメージ通りのアレンジって現場のミュージシャンの演奏に左右される事が多くて、結構難しいんですよね。
当時ですから今のように宅録の機材も4chが精一杯で、ドラムマシーンもローランドの808くらいしか無くて今のような録音環境があれば随分助かったんですが・・・。

私が一番アレンジで大事にしているのはリズムアレンジでリズムのキメにはかなり凝っちゃう方で、リズム隊の方には結構イヤがられる事もしばしばありました。
しかしリズムのキメって曲の中では重要なポイントなので、そこが一番時間の掛かる作業なんですよね。
例えば3拍目・4拍目のドラム&ベースの絡みで次の小節に持って行った時の雰囲気なんかは全然違ったモノになってしまいます。
細かく難しいキメを作るのでは無く、バンド全体としてのグルーブを出せるリズムに結構拘る方なんですよね。

自分の中でリズムアレンジに関して大分参考にさせてもらったのは当時売れに売れていたジェイ・グレイドンでした。
彼のアレンジしたマーク・ジョーダンの“ブルーデザート”はリズムアレンジの名盤だと思います。
イントロにはメロディーらしいメロディーも無いまま、ドラム&ベースの作り出すリズムを見事にコントロールして素晴らしいイントロが作られています。
アルバム全体を通してグレイドンらしいシンプルな中にも練り上げたリズムアレンジがされています。
今でも大好きなアルバムです。

日本ではやはり山下達郎さんのリズムアレンジは随分参考になったし、当時のサウンドとしては先端を行っていたのではないかと思います。
達郎さんはとにかくドラムの青山純さんとベースの伊藤広規さんしか使わなかったくらいリズムにうるさかったらしいです。2人のスケジュールが付かないとレコーディングはおろか、ライブのスケジュールまで変えていたらしいです。ミュージシャン冥利に尽きる事ですよね。
とにかく2人のコンビネーションは抜群としか言えないです。

次に自分の中で重要なポイントにしているのは曲中のコードです。
ここはギタリストとしての自分のコード感の見せどころみたいなもので、歌モノでは特に曲中のコード進行をちょっと捻ったりして、元々の雰囲気を少しカッコ良く変えるのが好きだったりします。
コード進行はアレンジャーの腕の見せ所みたいなところもあって、曲の雰囲気を作るのに重要な部分なんですよね。

コードに関しては色々な曲をコピーして自分なりに解釈したのと、やはり現場でギタリストとしてやって来た過程でプロのアレンジャーの方の譜面を弾いて来た事が一番の勉強になりました。
現場で弾く譜面ってギタリストの場合コード進行はキッチリ書かれているのでアレンジする方の意図やら何やらがすぐに分かって本当に勉強になりました。
余談ですが・・・現場で使っているギターの譜面ってソロは別として曲中はコード進行しか書いて無い事が殆どで、バッキングパターンなんかは現場で音を出して自分なりにバッキングを組み立てていたので、それ自体がアレンジみたいな雰囲気はあったんですよ。

特別に影響を受けた訳ではありませんが、坂本龍一さんのコードは独特の感覚があって私なりにチョット勉強させてもらいました。
坂本さんがアレンジした大貫妙子さんのアルバムや飯島真理さんのアルバムはちょっと勉強になるコードが随所に散らばっていて、今聴いても全然古さを感じさせません。

私が初めて本格的なアレンジを依頼されたのは23歳の時で、自分が参加しないライブ用に確かコピーアレンジで5~6曲頼まれたのが始めでした。
バンドの編成を聞いてそのバンド用に殆ど完コピのアレンジをしたのが思い出されます。
その時は徹夜に近い状態で必死に頑張ったのが昨日の事のようです。
後日そのライブの音源を頂いて(当時ですから当然カセットテープです)自分のしたアレンジが形になって残った事がとても嬉しかった事が鮮明に記憶に残っています。

そこからは頼まれればアレンジを引き受けるって感じで、特にアレンジを優先にする事はありませんでした。基本はやはりギタリストとしてやっていました。

今頼まれるのってジャズ系のアレンジばかりで、基本的に得意な分野では無いんですが頼まれればかなり楽しい作業ではあります。
ポップスの名曲をジャズバージョンにアレンジするなんて作業は凄く楽しいと思います。
昔の癖で、ついついリズムアレンジに凝ってしまうので本格ジャズをやって来たミュージシャンにはチョット嫌な顔をされてしまうアレンジをしてしまいます。

アレンジって自分の色々な引き出しから色々引っ張り出して曲に仕上げる訳で、とても難しい作業ですがギターを弾く事に少しでもプラスになれば・・・と思ってやっている事は昔から一貫して変らない気持ちです。

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