現役引退の理由。。。

ブログを始めて半年近く経ちました。
楽器の話しやら色々書いて来ましたが、それでは何故まずまず(自分がそう思っているだけかもしれませんが・・・)の状況で音楽で生活が成り立っていたのに、キッパリ音楽を辞めたのか書くのも必要かな?と思います。

当時はやはり、歌謡曲系の歌手の方とニューミュージック系の歌手の方の線引きみたいなのはあったと思います。(演奏する側ももちろん)
最初にプロになって始めた仕事は、歌謡曲系の仕事ばかりでした。
信じられないでしょうが、私が18~19歳の頃なんて私の両親がナツメロとして聴いているような人のコンサートでギターを弾いたりもしたんです。
頻繁ではありませんでしたが、そういう仕事もやって来たんですよね。当然演歌の仕事や、スタジオで演歌系の演奏もした事もあります。

最初は何でも来た仕事は断れない立場でしたし、そういう仕事でも一生懸命演奏すれば、身にならない事は無かったですし、勉強になる事も沢山ありました。

そういう仕事の現場で、今はもうすでにお亡くなりになった一世を風靡した有名な歌手の方に「若いのにしっかりしたギターを弾くね。頑張りなさいね。」と言って頂いて、恐縮した事があります。

そうこうしているうちに、20代前半の早い時期にはニューミュージックと呼ばれる歌手の方のお手伝いが出来るようになったんですよ。
そこからは比較的自分でも弾いていて楽しかったし、やり甲斐のある曲も多かったし、最新のアレンジをしてある曲を弾いたりするのは本当に気持ち良かったんですよね。

あとは、やはりコンサートでの盛り上がりですね。盛り上がったコンサートのステージ上にいられるって、当時でも幸せに感じていました。
やはりスッポトライトの威力って凄いですよね!あの雰囲気の中でギターを弾く気分って、中々味わえないものだと思います。
辞めたくせに、今でもそういう所で弾きたい欲求ってあります。
私がやめる頃はすでに、チョットしたステージでは“バリライト”が流行始めた時代でした。

音楽活動当初から、私はどこの現場に行っても一番年下だった事は事実です。
24~25歳の頃ですら、私と同じ年はおろか年下のミュージシャンはまず現場で見かける事は無かったし、現実に一緒に演奏した事もありませんでした。
その頃ですら大学を出てプロになった連中も、私より一つ二つ上のミュージシャンが一番多かったと思います。仲の良かったミュージシャン仲間も、その年代の人が一番多かったんです。

辞める2年くらい前から、自分の狙っていたアーティストのオーディション(当時はオーディションでミュージシャンを集めるのも結構多かったんです)にポツポツと落ちるようになったりしました。
そんな時合格したミュージシャンって、やはり上手いしすでに有名なところやバンドで演奏している人達だったんですよ。
私もそこそこの所では演奏していましたが、ビッグネームと言われるアーティストとの演奏はやはり私ランクでは声が掛からないんですよね。

大物系はやはり名のあるミュージシャンを使うわけだし、私達ランクとは一線を画していました。

その頃になって、ギタリストで私と変わらない年代の売れっ子ミュージシャンが4~5人現れて、個人的に話しなんかもした人もいたんですが、やはり上手い。(今でも皆さんバリバリに活躍しています)
大物女性歌手と結婚したBというバンド出身の長身ギタリストH・Tなんかがスタジオで超売れ始めていた頃です。
彼のレコーディングを見て、ぶったまげました!やはり凄いギターを弾くんですよ。

その他の人達も、私達がリハをしている所に訪ねて来たり、偶然隣のスタジオでリハをしていたりで、少しずつ面識が出来たりしたんですが、彼らもやはり凄くいいギターを弾いていました。

その中の一人のギタリストが、休憩中の私のスタジオ内のギターとラックの様子を15分くらいジッと見つめていたのが印象的でした。
彼も当時は坂本龍一さんのツアーに参加したりしていたんですよ。

そんな感じで20代後半になるとやはり売れっ子と言われる世代の近いギタリストが出現し始めた事が、大きな影響を与えています。

自分のやりたいアーティストや仕事って、結構高望みな事もあったんですが、希望に叶う結果がついて来ませんでした。

そんな状態が2年くらい続いた頃、ある企画のディナーショーで毎回のように紅白に出る大物の女性歌手の仕事を頼まれました。その企画自体は、他のミュージシャンも良く知っているメンバーだったし、歌謡曲や演歌っぽくない曲をやるので、面白かったんですよ。

そのディナーショーが終わってしばらくして、事務所の方から「○○さんのバンドでギターを弾いてもらえませんか?」という話しが来て、かなり悩みました。

1本あたりのギャラは、当時私が平均して貰っていたギャラより3割安くらいの金額でした。
歌謡曲系では相場と言われている金額だったと思います。ただ、年間を通して仕事の本数が多いので、お金になる事は確かです・・・。

しかし自分で一番考えたり拘った事って、やはりプロを始めた頃にやっていたあまり好きではなかった系の音楽を今からやるのはチョットためらいがあったのと、その後自分がどこまで自分のやりたい演奏を出来る場に居る事が出来るのか?という事でした。

そんな事を色々考えて、その話は偉そうですが断ったんです。

音楽を辞める直接のきっかけは、その事でした。
周りの人から見れば、歌謡曲でも有名な歌手のバックならいいのではないかと思われますが、私はすでにプロとしてギターを弾いて来て10年が経っていました。

周りを見れば、同年代の上手いギタリストもたくさん出現して、自分の限界が冷静な目で自分を見た時にハッキリと分かったりしました。
音楽で収入を得る事は出来たとしても、好きな場所で好きなギターを弾けないのなら、ここでキッパリとギターを辞める事が自分にとって一番いいと思ったんです。(まだまだ子供だったんですかね)

辞める時に、自分のやって来た事のひとつひとつは、良い事ばかりだったと思いました。
中々良く頑張ったと思える10年間だったと今でも後悔はしていません。

 
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コメント

No title

いいお話し ありがとうございました
自分はバンドでしたが 東京に行ってエッグマンなんかで
ライヴしたこと でも結局デビューまではいけなかった
当時の事を思い出しました
LesPaul-L5さんとは 音楽での生活という部分で
かなりレベルは違いますが いい経験が出来たと思っています

LesPaul-L5さんも 同じだと思いますが 
いろんな経験をしてきて 今は 好きなジャンルに限らず
ギターを弾いて参加できる喜びを 感じられるようになりました

No title

コメントありがとうございます。
エッグマンですか・・・何度か演奏した事がありましたよ。
渋谷で遊ぶ時はエッグマン周辺は最高の駐車場(??)として利用していました。

私もデビューを目指す方の(ソロだったりバンドだったり色々)デモテープの録音やリハーサルを何度かお手伝いしました。
中々デビューまでこぎつける事すら大変な事ですよね。

ゆっきさんも良い経験をされたんですね。まだまだお互い頑張りましょう。

No title

レスポールさん、こんばんは!
好きな音楽やるのにも苦悩があったんですね。
好きなギター弾ければそれでいい、ってわけにはいかないんですね。
音楽性の合わないことやるのは自分に嘘つくことになりますものね。
売れてるバンドのメンバーでも、音楽性が合わないからと辞めてしまうミュージシャンもいますよね。
もったいないって思うけど。
合うミュージシャンいないから、孤高の人(ジェフ・ベックとか)って多いですね。
歌のバックもとても必要なミュージシャンの役割だと思うけど、私の個人的な好みでは、やっぱり楽器できる人にはガンガンとその楽器のよさを聞かせて欲しいです。やっぱジャズのインストゥルメンタルが好きかなぁ。
好きなことで身を立てるって大変ですよね。
芸術関係って特にそうかも。画家もそうですね。
亡くなってから有名になる人も多い。

なんか支離滅裂なコメントになっちゃってごめんなさいね。
これからは、ギターゆっくりがんばってくださいね。
応援しています。

No title

コメントありがとうございます。
芸術的にとか、ジャズがやりたかったとかよりも当時はもっといいランクのミュージシャンとやってみたい欲求の方が多かったです。

それもある程度見通しがついてしまったので、自分なりに限界かなと考えたんですよね。
若い時から同年代のミュージシャンと一緒にやる事が無かったので、同年代の上手い人達が現れた事って結構自分としてはプレッシャーになっていたんですよ。

ミクシーにも書きましたが、最近も又上手い人達とやる予定があったんですが昔の時と全く同じような壁に直面してしまいました。

これから先どんなギターを弾けばいいのか今少しゆっくり考えたいと思っています。
応援ありがとうございます。

では今度

レスポール片岡様、それでは今度のセッション会で「これから先どんなギターを弾けばいいのか?」を探る意味でいろいろ思い思いの曲を演奏トライしてみましょうか?どこまで追従できるか自分も分かりませんがお付き合いさせてください。私も音楽の世界で8年似たような葛藤を持って飯を食っていた元セミプロビッグバンドマンとしてどんな曲(童謡から歌謡曲、演歌、フォーク、ロック、フュージョン、ニューミュージック、ジャズ、ラテン、クラシック等々)でも大体対応できると思います。5/25を楽しみにしております。ではでは

No title

パンチョさんコメントありがとうございます。

25日楽しみにしています。

お互いにゆっくりお話しもできますしね。
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千葉県千葉市在住

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