デジタルディレイと私

デジタルディレイ・・・今ではとても考えられない値段で、コンパクト型のデジタルディレイまで誰でも簡単に手に入る時代です。

私がプロになった当時ですら、まだまだテープエコーやアナログディレイが主流でデジタルディレイなんてのは、レコーディングのスタジオでしか見かけない物でした。
70年代終わり頃“レキシコン”から出ていたプライムタイムなんてのが目の玉が飛び出る程の値段で売っていたくらいです。(私の記憶では50万前後だったんじゃないでしょうか)
プライムタイムって実は優れ物で、タイムの違うディレイを1台で掛けられるんですよね。
後に私が作っていたサウンドって意外にプライムタイムですでに出来上がっていたんですよね。

80年代になって、ようやく我々ミュージシャンにも手の届く値段でデジタルディレイが国産のメーカーから出る事になります。
先端の音を求めていた私ですから、いち早く入手したんですよ。
確かローランドから出た、プリセットの出来ないディレイを最初に買いました。2000とかナントカというモデルで、プリセット出来ないので仕方無しにショートとロングを切り替えるのに手動でやっていた状態でした。
その後すぐにコルグからプリセットの出来る(3種類だったと思います)タイプが出たので、そちらもすぐに入手しました。

ローランド・コルグ共に15万近くした記憶があります。
今考えたら凄い値段で売っていたもんだと思いますが、デジタル製品の出始めってどんなジャンルでも仕方の無い事なんでしょうね。

余談ですが、キーボードプレーヤーほど楽器にお金を使った人もいないんじゃ無いでしょうか・・・?
私の回りも新製品が年々もの凄い性能で出るので、困り果てているキーボードプレーヤーが何人もごろごろいました。カーツウェルが300万なんてのが衝撃だった時代です。

デジタルディレイが何故必要だったか?
それは、ただ単に新しい物好きって訳じゃなくて、やはりまずはショートディレイがサウンド的にどうしても必要になったんです。
モジュレーションを掛けないショートディレイにディストーションを掛けて弾く音なんかが最先端だった時代です。ディストーションをオフにすれば、そのままカッティングにも使える音でした。
デジタルディレイ以外では作れない音でした。
もう一つ必要だった音は、ディレイで作るコーラス系の音です。アナログタイプのコーラスとは格段に違う音抜けの良さは、絶対に必要な音でした。

デジタルの利点はもう一つあります。
やはりタイムが設定出来る点でした。これは相当研究しました。
まずバッキングの時に、ディレイタイムをその曲の16分音譜3つ分に設定して、原音と同じ音量で返りを1回にしてバッキングするパターンです。
1拍目と3拍目の頭だけ弾くと、あら不思議な事に結構決まるカッティングが出来たんですよね。
16の1拍目の一番最後の音から8分刻みで弾くだけでも、かなり決まるカッティングパターンが完成しちゃうんですよ。

ソロの時、特にバラード系のソロの時はディレイタイムを2拍3連一個分や2個分にしたり、8分音譜3つ分にしたりするとかなりソロも際立つ感じになりました。最初の頃は面白がって、返りを3つにしたりしましたが、返り1発ってのが最後の頃の一番気に入っていた音です。

そんな訳であるミキサーの方から、ディレイタイムとテンポのチャート表を貰って色々と研究したんですよ。
当時はドンカマをモニターしながらのライブや、スタジオで作ったシンセの音の入ったテープを流したりしていたライブもあったので、ディレイタイムにはかなり気を使っていました。
タイムによっては曲に全然マッチしない感じになっちゃうんですよね。

コルグのディレイはちょっと好みの音と違う、線の細いディレイだったので1年ほど使って友人に売ってしまいました。

そんなこんなでローランドから待望のプリセットの出来るタイプのディレイが、続々と売り出されました。
確か2500ってのを3台まとめて買ったんですよね。チョットいい値段でした。

SDE-2500.jpg

3台ものディレイなんて必要あるのかと思われる方もいると思いますが、ライブでは結構必要なんです。
1台はショートディレイ(タイムはかなり悩んだ挙句、だいたい25~28くらいで使っていました。コーラス系のセッティングの時だけは40くらいまで使いました)にして生音とディレイ音を左右に振り分けて、生音の方にロングディレイ、ディレイ音の方にロングディレイのタイムの半分にショートディレイのタイムを引いたディレイを掛けます。
その左右の音をディメンションに入れてステレオで出すんですよ。ロングはどちらも返りは1回。

このサウンドってかなり使えました。
ショートディレイで輪郭の立った音に、左右でロングディレイを掛ける事でソロなんかでは本当に役に立ちました。

ロングディレイはライブではあまりいじらないで、基本的に生音に掛けるディレイタイムは400~440、ディレイ音に掛けるタイムはその半分でやっていました。
稀に350くらいのタイムでやる事もありました。

ロングディレイ2台のオン・オフだけでも結構大変だったんですよ。
ペダルボードが今の時代みたいにメモリー出来るタイプなんて無い時代だったので、結構足技でこなしてました。

ディレイ3台にディメンション・・・これは欠かせない私のサウンドになっていました。
勿論、曲調や要求される音等を出すのが仕事なので、なんでもかんでも掛けていた訳ではありません。当然ナチュラルなトーンで弾く事だってありました。
ただ、チョット派手目の曲のギターソロや、やはりバラード系のこれぞギターソロ!なんて時には抜群の威力を発揮してくれました。

逆に、ショートディレイをバイパスしてロングディレイ2系統でクリーントーンで弾くソロなんてのもやはりデジタルディレイに活躍してもらいました。
やはり、返りの音がクリーンなのがデジタルディレイの最大の美点でしょう。

ディレイに関しては書き尽くせないくらい色々書きたい事があります。
とりあえず今回はこんな感じで・・・。

音楽活動を再開して真っ先に買ったのが、デジタルディレイでした。
ラックタイプを使う程の活動をしないとは思いましたので、コンパクトタイプを入手したんですが、絶対に譲れない条件がありました。

ディレイタイムの表示が出来る・・・これが条件でした。

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