ジャズギターと私

プロフィールに少し書きましたが、今はジャズを中心に音楽をやっています。

私が現役でやっていた音楽って、全くジャズとは縁遠い音楽でした。
従って、ジャズって当時は自分のギターの幅を少しでも広げようと思い聴いたりしていたんですよね。
当然私世代はジャズとロックの融合“クロスオーバー”時代の洗礼を受けている世代なので、若い時からジャズに対しての興味は常に持ち合わせていました。

その時代に、やはり私が影響を受けたのはジェフ・ベックを始めマクラフリンやマイルスのバンドにいたレジー・ルーカスやら・・・と、そんな人達でした。

いつしかクロスオーバーっていうジャンルが、フージョンと名を変えた頃からジャズを下地としたミュージシャン達が数多く現れ、素晴らしい演奏をしていた頃でもありました。
当然私もそんな人達に影響を受けない筈が無く、17歳の頃に日本で唯一と言ってもいいジャズの入門書、渡辺貞夫さんが書いた“ジャズ・スタディー”を買って一生懸命理解しようとしていました。

同時期に一番良かった教則本ってアメリカのサックス奏者“オリバー・ネルソン”の書いた“パターンズ・フォー・ジャズ”でした。
これは本当に良く練習の時に役にたちました。
渡辺貞夫さんの本は、コードの解釈やコード進行なんかに関しては凄く為になったと今は思っています。

そんなこんなでジャズって常に憧れる音楽であった事は間違いありませんでした。
ただ、常にジャズは自分のやっている音楽と直結していない・・・と言うか、縁遠いジャンルだったので中々身に付くところまでは行かないのが現実でした。

ある時の話。
ある大物歌手のディナーショーのバッキングを頼まれた時、何故かとりあえずバンドで1~2曲軽く流して・・・と言われ、その時のバンマスが「じゃ、酒バラをボサでやろうか」と軽く言われ、当然私はバッキングにするものだと思っていたら、「ギターがメロ行って」と更に軽く言われ22歳の私は唯一知っていた(パット・マルティーノのは少しコピーしていたので)フレーズで何とかその場を切り抜けた事を今でも鮮明に覚えています。
当時、確かに私はそこそこのミュージシャン達と仕事をしていましたが、彼らは私よりかなり年上の人ばかりだったので当然ジャズなんてものは軽くこなしていました。(世代的に彼らはジャズから音楽業界に入って来た人達なんですよね)

その時に思いました。
ジャズって適当に、しかも自己流で身に付けるよりキッチリと先生について習おうと思いました。
色々と知り合いのつてを辿って、凄くいい先生が見つかりました。
先生の名前は“潮先郁男”さんでした。往年の名プレーヤーの方です。
年齢的には、当時で50を越えたくらいだったと思います。
先生は基本的に、プロに教えるレッスンプロみたいな先生でした。ある程度弾けないとレッスンを受けられないと云われていました。
私のミュージシャン仲間も何人か習いに行っている人がいました。

レッスンの内容ってやっぱり凄く濃くて、初回のレッスンからもの凄く密度の濃い内容でした。
当時私がライブで渡辺香津美さんを見た時に、流れる様な4ビート1拍刻みをやっていました。
先生のレッスンでは、いきなりそれからスタートでした。

俗に言う“ハーモニック・クリシェ”と言われるコードチェンジでした。
初回にいきなりブルースのもの凄いクリシェの譜面を3枚渡され、「次までにこれを覚えて来てね」と言われ目が点になりました。
確かに素晴らしい内容の譜面で、私は一生懸命練習したのを覚えています。

先生のレッスンって、最初の3ヵ月くらいはコードについての練習ばかりでした。
それは凄くいい内容だったと思います。ギタリストとして必要なコードチェンジに対しての解釈やポジショニングは、とても役に立つ内容でした。本当に実戦で役立つ事ばかりでした。

それを過ぎた頃から、「じゃあ、この進行でアドリブを作って来なさい」と言われました。
私は気合を入れて次のレッスンに自分で作ったアドリブを譜面に書き起こして、意気揚々とレッスンに行ったんですよね。
そのアドリブを聴いた先生の言葉・・・「中々いい節回しだね」と言われ少しジャズに近づいたかなんて思ったりもしました。

先生のアドリブに対しての解釈や、コードに対してのメロディーの持って行き方(コードトーンとテンションを上手く使いながらの解釈)や、代理コードを使った時の対応などは本当に為になったと言うか、今は感謝の気持ちでいっぱいです。

プレーヤーとしては伸び悩んでいたようですが(トップレベルでの話ですよモチロン)、レッスンプロとしては最高の先生だったと私は思います。オーソドックスながら、ギタリストとしてのジャズの基礎からを本当に丁寧に教えて貰ったと思います。
最近になって今も先生はお元気だと人づてに聞いて、とても嬉しくなりました。

先生の話はさて置き、私のジャズについて。
現役時代、意外にジャズ系のセッションに参加されているミュージシャン達とバッキングで一緒になる機会が多々あり、結構そういった人達のライブって見に行ったもんです。
ただ私が人前でジャズを弾く・・・って事は最後までありませんでした。

現役を辞めて、唯一持っていた(実は売れなかった・・・)オベーションのアコギでなんとなく弾くのってジャズのメロディーでした。
余談ですが、そのオベーションって2年に1回くらいしか弦を換えた記憶がありません。

ですので、私は実は人様の前でジャズなんて本当は弾いてないんですよね。
改めてギターを手にしてから、ようやく昔習ったジャズを思い出しながら好きな曲だけを弾いている状態です。

そんな私にも一緒にやってくれるミュージシャン達が現れてくれて、なんと、ジャズのライブをやる事になってしまいました。
ハッキリ言って現役時代、自分のライブって青山のとあるライブハウスがオープンした時のコケラ落しで急造バンドを作ってやった1回だけです。
しかもその時って21歳だったと思います。

そんな訳で今回のライブ、個人的には本当に初めてのライブと言って間違えないでしょう。
人前で演奏する事は星の数ほどして来ましたが、なんとなく自分のライブって気持ちが違いますね。

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コメント

明日行きます

レスポール様、ホントの意味での初めてのライブ応援しに行きます。リラックスしたいい雰囲気の時間空間を演奏者と聴衆で作り上げましょう!明日楽しみにしております。

ありがとうございます。

今日はバンドの最終リハと、気合を入れる為に稲毛のセッションに行って調子を上げるように頑張って来ました。
本当に次はいつになるかわからないので、頑張って演奏します。

今日のライブ

レスポール様今日はとても楽しいリラックスした休日のひと時を有り難うございました。奥様もジャズボーカルで花を添えてとても和やかなムード一杯でしたね。ジャズバンド音楽活動のおしどりご夫婦でとても羨ましいかったです。流石にバッキングに回ったときの細やかな気遣いに関してはプロの経験がキラリと光っていましたね。ホントあっという間の3時間でした。また今度機会がございましたならお邪魔したいと思います。そうそう千葉中央のほうのレスポール様ハウスバンドのジャズセッションに一度行って音合わせしてみたいですね。守谷市からですと車で70キロ電車で1時間30分ちょっと遠そうですね。そうそう今日のライブの帰りに興奮冷めやらずレコード店で渡辺香津美の昔のCD「TO CHI CA」を買って帰ってきました。なんとなくレスポール様のギターの弾き方や音造りに共通点があるような妄想気分になり衝動買いしてしまいました。私はドラマーでもうすぐ51歳ですがいつかはギターもジャジーなギターを弾けるようになりたいですね。ではまたお会いしましょう。

ありがとうございました

今日は来て頂いて嬉かったです。
まだまだの私ですが、正直バンドはチョット小休止する予定でいます。
今日は個人的にもお客様が多くて緊張しました。
やっぱり自分のライブって気分が全然違いました。

ルック、お待ちしています。

そんなこといわずに・・・。

これからもジャンジャンやっていただきたいです。
楽しい時間をありがとうございました。

ありがとうございます。

私もこの先チョット仕事を頑張らないといけない状況なので、少し制限をする・・・って感じです。

娘さんのお手伝い、と言うかこちらも勉強になるのでいつでも声を掛けて下さい。

今日は本当にありがとうございました。

同感もっと続けてください

レスポール様それはショックです。せっかくお知り合いになれましたのに。本当だったらとても残念でなりません。昨日の演奏が最初で最後になるとはぶったげです。うまく限りある自分の時間をやりくりすして趣味と仕事を両立させる苦悩も20年後に振り返ればいい思い出になるかと思いますし私もそのつもりで続けております。ちょっとしんどいですけどね・・・特にレスポール様は小休止は今度っさらに年取ってから再開するのはもっとリハビリがしんどくなるだけで時間がもったいないですよ。私より4歳も若いじゃないですかご再考ください。

そうなんですよ・・・

再開する時に、だいたい5年くらいは頑張ろうと思って始めたんですよね。

小休止・・・と言ってもギターは止めませんが、仕事のからみもあるし制限すると言うか、ライブが終わって一段落してチョット自分の方向を探してるって感じです。
再開してからチョットつっ走り過ぎた感じがしてるんです。

偉そうですが、昔辞めた理由(それって文章がまとまったらブログに書くつもりです)とか色々考えちゃうんですよね。

でもペースダウンと捉えて下さい。是非近いうちにご一緒しましょう。
昨日はあまりお話しが出来なかったのも心残りなので・・・。

ありがたいお言葉です

レスポール様了解しました。是非今度近いうちにご一緒してジャムりながらゆっくり話をしたいですね。私も自分のジャズがやりたいのに30年以上も実現できなかった身分で偉そうなこと言えません。やっと50歳にしてコンボでセッションごっこをやったり亀有や吉祥寺や六本木遠くは福島のいわきや岩手のライブスポットに出かけて飛び入りでセッションをして場数を踏んでる修行僧状態であります。私もレスポール様と同じく今までジャズと言うよりはあらゆるジャンルの音楽の演奏に関わっていた経験がありますから演奏スタイルはジャンル不明のドラマー&パーカスニストになるかと思います。でもそのおかげで様々な引き出しを持ち合わせていてお互いおもしろいコールアンドレスポンスができるかもしれませんね。あまり気負わずやってみたいですね。ではその日が来るのを楽しみにしております。できれば個人的にメールアドレス教えてくだされば幸いです。

よろしくお願いいたします

レスポール様 メール有り難うございます。今度是非一緒にセッションしてみたいですね。ではまたお会いしましょう。

No title

>一緒にやってくれるミュージシャン達が現れてくれて、
>なんと、ジャズのライブをやる事になってしまいました。

現れたというよりも、なかば、無理やりな気がしましたが^^
あれ、小休止しちゃうんですか?
わたし、やる気まんまん、なんですけど。

できれば、ギタートリオでワンセットできるようにしたいです。
(アイデアはいっぱいあるんだけど)

EGOさん

少しお休みするだけですよ。
急がずゆったりとライブがしたい・・・ってのが本心です。
その時は宜しくです。

No title

過去ログに、今さらという気もしますが、
懐かしい名前を見つけたので、コメントさせてください。

河合楽器で、ジャズギターを習っていたときに、
バークリー教本を終えてからの教材が、
潮先さんの「コンテンポラリー・ジャズ・ギター」でした。

レッスンまでに、各章の譜例を、転調して写譜し、
どの弦、どのポジションでも弾けるようにと、
徹底的に、叩き込まれた教本です。

オルタード・ドミナント・7thの模範フレーズなど、
指癖にしたいくらい、見事なフレーズでした。

それだけ練習しても、発表会のアドリブでは、
モードスケールに、毛が生えたくらいしかできず、
あとで悔しがったものです。

「サテンドール」「テンダリー」拝見しました。

プロの方に、こういう言い方は、失礼かもしれませんが、
「脱帽しました!」

ソロもさることながら、リズムへの気配り、
まったく考えたこともありませんでした。

ブログの更新がとまっているようですが、
演奏のアップなど、していただければ。

ギターマジシャンさん。

コメントありがとうございます。

塩崎さんの所で教わった期間はそんなに長くはありません。
どちらかと言えば短い方でした。
おっしゃる通り、転調に対するスケールチェンジ・ポジショニングを教わりました。
教則本とは違って、マンツーマンのレッスンでしたので苦手な部分とか分からない所を分かり易く教わりました。

ギターの事も当然ですが、人間的に素晴らしい方なのでそういった面での勉強も教えてもらった感じです。
ミュージシャンは基本的に世間知らずですからね(笑)

ブログの更新・・・ギターの演奏・・・両方とも間が空いてしまいました。
どちらもこの先どうするか悩んでいるところです。スイマセン。。。
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