Winter Family Part 1

Winter Family・・・直訳すると”冬の家族”です。居酒屋の名前か、果ては韓流ドラマのタイトルにありそうですが、御大ジョニー・ウインターを頂点として弟のエドガー・ウインター周辺のミュージシャンを70年始めの頃にそう呼んでいました。

Johnny Winter03

何処までがファミリーなのかは定かでは無いし決まりはないですが、私の中でウインター兄弟にNo.3がリック・デリンジャーそしてエドガー・ウインターのバンドにいたロニー・モントローズそしてダン・ハートマンは確定したファミリーだと思います。その後ファミリーを離れた個々の活動の凄さがそれを物語っています。

最初にジョニー・ウインターを聴いたのは中学1年でした。クラスメートのお姉さんが聴いていてお借りしたのが名盤中の名盤 "Johnny Winter And Live" でした。

And Live

N.Yのフィルモア・イーストでのライブですが、とにかくギターの音の良さにたまげました。
時期を同じくしてオールマン・ブラザーズ・バンドの フィルモア・イーストでのライブ盤も歴史的名盤ですが、個人的に甲・乙付けがたいです。

ほとんどエフェクトを使わずに数台のアンプを繋いでボリュームを上げただけの、ナチュラルな歪は今でも”いい音”として刷り込まれています。
リック・デリンジャーも私の知る限りでは50年代のレスポール・サンバーストを使っていると思いますが、ジョニー・ウインターとは一味違う音で特にリアマイクのカッティングの音は素晴らしいです。

ヴァン・ヘイレンがリアマイク1発のギターから、フロントマイクの付いたギターにチェンジした際に、ピックアップの好みを聞かれて『フロントの音はジョニー・ウインターのこのアルバムの音』とオーダーしたと言われた程、このアルバムのギターサウンドは素晴らしです。

当然ですが演奏も素晴らしいです。オープニングのテン・イヤーズ・アフターで有名な "Good Morning Little School Girl" のツイン・ギターのバランスなんていまだに聞き惚れてしまいます。
途中ストーンズのカバーを挟んで、ラストはチャック・ベリーよりもジョニー・ウインターの代名詞になっている感の "Johnny B. Goode" まで本当に聞き所満載でしょう。
"Johnny B. Goode"のギターソロ最後の部分のギター2本でハモりながらの、ドライブ感たるや凄まじいです。
元々ジョニー・ウインターはスピード感溢れるフレーズを得意としていますが、この曲のギターソロは格段に素晴らしい上に、リック・デリンジャーそしてバンドと一体になったドライブ感は彼の他のソロでも中々聴く事が出来ないでしょうね。

リック・デリンジャーはこの前作のアルバムからジョニー・ウインターのプロディースをして、おまけに自らもバンドに加入してしまう辺り、ファミリーを影(表?)から支えていたNo.3であったは間違いないと思います。
ベーシストのランディ・ジョー・ホッブスもリック・デリンジャーと共に前作のスタジオ盤から参加して、その後相当長くジョニー・ウインターのバンドで弾き続けています。彼こそ影のファミリーと呼べますよね。堅実なベースプレイはジョニーウインターの信頼する所なんでしょうね。

このアルバムを聴いていなければ、私はほぼこのファミリーの音楽を聴くのは相当先になっていたはずですし、そんなにのめり込まなかったはずです。
当然ブルースを弾く事も、もっと遅くなっていたでしょうね。やはり、ロックギターはブルースから入った方が格好が着きやすいのかなと思います。

リアルタイムでレコードを買って聴いたのが次のライブ盤 "Captured Live" でした ”And Live”とはガラッとメンバーも入れ替わっていてバンドの音もかなり洗練されていました。
ジョニー・ウインターのツアーの中で出来の良いテイクを集めたアルバムですから、ライブ・アルバムとしての臨場感は完全にこのアルバムが上回っています。

Captured.jpg

アルバム・ジャケットのジョニー・ウインターが全てを物語っているアルバムです。
今でもトレードマーク的なギブソンの白いファイヤーバードが本当に印象的で足元のオレンジのエフェクターは恐らくフェイザーなんですが、比較的年代の若いファイヤーバードのブライトなトーンに、ほぼフェイザーを全編掛けっぱなしの音はガラッと印象が違って聞こえました。
オープニング曲の "マカロニ・ボニー" の音が全てですね。本当に個性的な音で、聞けば直ぐにジョニー・ウインターの音と分かる音で、その後の彼のギターは殆どこの音が基本になっていますね。
このアルバムのもう一人のギタリスト、フロイト・ラドフォードも光るプレイをしていました。ジョニー・ウインターをあおる位の早弾きで、超高速ブルース・フレーズ連発でした。

ジョニーウインターは一貫してメジャーなギターは使いませんね。ページトップのレスポールを弾いている画像はかなりレアです。基本的にファイヤーバードのサウンドが好みでしょうから、フラットなボディーでミニハム付きを好むんでしょうが、一般的に好まれにくいギターを弾いている事が多いと思います。
彼のアレンビックにオーダーしたギターを見るとその辺が、分り易いですね。
中々、ジョニー・ウインターらしいですよね。。。

Arembic-JW.jpg

個人的には一度画像を見たことがある、ファイヤーバードのボディーにレスポール・スタンダードのネックが付いたギターは本当に良かったですね。
カスタムショップで最近シグネチャー・モデルが発売されましたが、このモデルを何処かで作ってくれないですかね。

ジョニー・ウインターはルックスの割に色々キャッチコピーの多い人で、デビューの時が「100万ドルのブルースギタリスト」で90年代は「来日しない最後の大物」なんて、凄いキャッチコピーばかりです。
100万ドル~は当時のレコード会社からの契約金の金額に尾ヒレが付いて、そんな様なコピーが付いたようです。最後の大物~は実は90年か91年に来日する事になっていて、私はチケットの予約はしていたんですが、売り出す直前に本人の体調不良で公演が中止になったんですよね。まぁ相当なドラッカーだったようですし、日本に来なくて良かったのかなと当時は思いましたが、今は見れなくて残念でした。
N.Yで実際に見た友人の話だと "Johnny B. Goode"のラストのお決まりフレーズは異常な盛り上がりだったそうです。

近年遂に来日が実現した様ですが、私は見れませんでした。ただ、最近の映像等を見る限り、健康状態も相当悪そうですし、ギターも完全にピークを過ぎていて、一番良い時の演奏を聴き続けて来た私としては少々せつないですね。
中止になったライブが本当に悔やまれますよね。90年頃はまだまだ全盛期で凄いギターを弾いていましたから。

ファミリーの事は相当長くなりそうですから、取り敢えず Part 1 として。

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コメント

ライブ盤

高校生の頃、パープルやBBAのライブ盤がすごいので、
とにかくギターを聴きたければ、ライブ盤を買えば良い、
みたいな風潮があり、アンドライブも大正解の1枚です。

冒頭、2人のギターが絡むように始まるところなんかは、
今聴いてもゾクゾクするし、全曲そんな感じが続きます。

リックと一緒でなくても、全盛期に来日してほしかったし、
当時の未発表ライブ音源とか、ロック時代を聴きたいです。

ギターマジシャンさん

コメント本当にありがとうございます。
何だか、半分以上ギターマジシャンさんへ向けて書いている心境ですが励みになります。
今回のジョニー・ウインター関係は part 5迄は行く予定ですので、避暑代わりに寄って下さい。

確かに若い時は、ライブ買って聞けば正解は多かったですよね。私はイエス・ソングスとELPのレディース・アンド・ジェントルメンでした。ELPのオープニングのホウダウンは今でも結構聴いています。ジョニー・ウインターはいつ訃報が飛び込んでもおかしくないから、聴く度に切なくなります。
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