音楽評論について

ネットで音楽を聴く時間が増えてからは、色々探しながら聴くと驚くほどの情報量で時間がいくらあっても足りなくなってしまいます。
聴いて3秒で勘弁・・・と思う物から、繰り返し何度も聴いてしまう物まで、本当に今の若いミュージシャンは幸せだなと思います。

私の時代は、音楽雑誌のレビューやら友人関係の評価で、音を聴く迄の段階が大変でした。
なので、音楽評論家なんて職業が、業界では力を持っていた時代でした。

私の好きだった評論家の方は今はお亡くなりになった、辛口でしたが的確な評価をしていた、中村とうようさんとブリティッシュ・ロックの事ならこの人と言うべき渋谷陽一さん、若手でしたが今井智子さんなんかの記事は絶対に信頼していました。ジャズなら大御所の油井正一さんでした。
とうようさんは”ニューミュージックマガジン”、渋谷さんは”ロッキング・オン”とそれぞれ自身の音楽雑誌を出すにまで至っていましたね。
それ以外でも、中村とうようさんはアーティストのプロデュースまで幅広くしていましたし、渋谷さんもそんな様な事をしていた記憶があります。
”ニューミュージックマガジン”は読み応えがあって、地方への移動の際は良く読んでいました。

あるミュージシャンのツアーで雑誌の評論を書くために、評論家さんが一緒だった事がありました。新幹線の中で2時間ほど二人っきりで音楽の話をした時には、驚きましたね。
私が26で評論家さんは恐らく30才を超えたくらいだったと思います。
評論や記事を書く事って、音楽を聴いて、ただ良い悪いを勝手に言い切っているとばかり思っていました。

誤解でしたね。彼らはやはりプロでした。
楽器に関するマニアックな部分は、やはりその道のミュージシャンには及ばないですが、それなりに楽器・機材の知識もかなりありました。
録音・レコーディングの手法なんかは、下手なミュージシャン以上に精通していました。
なにより驚いたのは聴いている音楽の量です。
我々ミュージシャンは自分の気に入らない音楽やジャンルに関しては、聞かなくとも何の責任もありません。
しかし、彼らは評価を記事にする訳ですから良い物・悪い物・好きな物・嫌いな物なんていっていられません。全て聴いています。それも凄く深い部分まで聴きこんでいます。

その後彼のお宅の玄関から中の部屋をチラっと見たことがありましたが、音源に埋もれていました・・・と言うか個人経営のレコード屋さん2軒分より凄かったイメージです。

新幹線で会話していた内容は、どちらかと言うと私の得意なフィールドの話だったんですが、彼の持っていた音楽知識・情報は本当に素晴らしいの一言でした。
とにかく音楽に関しての事であれば知識はハンパではないです。好きだから聴いていますなんて状況ではない、仕事として音楽を聴いてその情報を自分の中で精査して、メディア化していました。私が毎日ギターを練習する事と同じ感覚で、音を記憶に刻み込んでいたんんでしょうね。

私も比較的、一度聴いた曲名やミュージシャンの名前は忘れない方なので、かみさんには”カルト・Q”なんて言われていますが、それなら彼らは”ウルトラ・スーパー・カルト”と言われても足りないくらいでしょう。

どんな職業でも、その道でプロフェッショナルになるのは大変なのは同じ事なんですね。



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