季節外れの”白い恋人達”

今から45年以上前の話で恐縮ですが小学生の4年生の時、我が家に始めてステレオと名のつく代物がやって来ました。
当時のステレオは家具調でレコードプレイヤーの蓋を閉めると全くのサイドボードの様な感じでした。ステレオにはかなり豪華なBOX入のクラシック5枚組とポピュラー5枚組のLPが付属していました。
どちらもとても有名な曲が選曲されていて、私の音楽の原体験としてはとても良かったと思います。そのLP枚は本当に良く聞きました。
何と言ってもレコードは高価な代物でしたので、他に聴く素材がなかった事が最大の要因でしたが。

そして1年が経過した頃に親から好きなレコードを買ってもらいました。当時のアイドル歌手のLPでしたが、シングル盤が勝手にサービスで付いて来ました。そのレコードがこの曲です。



映画音楽としてだけはなく、ポピュラー音楽の名曲として広く知られている”白い恋人達”です。
サザンの桑田さんが同名の曲をリリースして大ヒットしてからは、ごっちゃになってしまい色々面倒になりましたね。
曲の説明に「フランシス・レイの~」とか「冬季オリンピックの~」とか、前置きが必要になりましたね。まさか北海道のお土産とは区別しなくても良いとは思いますが(笑)。

映画はその後、テレビ放送で目を皿のようにしてみました。中学生にはなっていなかったので6年生だったと思います。
オリンピック自体にさほどの興味があったわけではありませんでしたが、とても惹きこまれた映画でした。グルノーブルオリンピックの主役ジャン・クロード・キリーの名前は、私の記憶にずっと残っています。

余談ですが、市川崑監督の”東京オリンピック”は映像美にフォーカスが合っているイメージですが、この映画はアスリートの”動と静”に焦点が向いていると思います。

映画と音楽は昔からシンクロしていて数々の名曲があります。
その中でも個人的にベスト3の中に入りますが、”タクシー・ドライバー”が抜けたトップなのが残念です。その曲はまた次に書こうと思っています。

この曲の素晴らしさは何と言ってもアレンジに尽きると思います。
メロディーも確かに半音の動きを凄く上手く使ってはいますが、それを最大限に活かすアレンジは素晴らしいです。
半音的な動きを最も上手くメロディーに組み合わせた名曲は”ホワイト・クリスマス”にビートルズの”サムシング”が代表的でしょうが、個人的にはこの曲が一番好きです。

サムシングの場合あのメロディーの動きはポップスでは長らくご法度的な手法でしたが、ビートルズはその常識を簡単に変えてしまいましたね。

アレンジに話を戻すと、とにかくストリングス・アレンジのお手本と言うか、全ての要素が組み込まれています。
アレンジャーを目指す方々は採譜しても損のない曲でしょう。弦楽器の配置とかバランスに関しては凄いです。
ワンコーラス目のサビまでは正直今でも、何の楽器なのかはっきり分かりません。恐らくバンドネオン又はアコーディオン系の楽器だとは思いますが知識不足ですみません。チェレスタとは確実に違うとも思います。
中学生の頃は本気で12弦のエレクトリック・ギターだと思っていました。。。

サビの楽器の配置がまた良くて、マリンバと男性コーラスで旋律を奏でます。アイデアと言うか発想が素晴らしいです。
それに絡むホルンの裏旋律なんんて、今風に言えば”神アレンジ”としか言えません。
途中、転調前の静かな弦が転調に向かって”動”に向けて動き出して、転調後の旋律を今度は女性コーラスと奏でるセンスは特筆ものでしょう。

そこら辺を踏まえて一度聴いて頂けると私の言いたい事が、伝わると思います。

20才の時にNHKの番組でギタリストのクロード・チアリさんの特集があり私はバックを務めた経験がありました。
その時に聴いた彼の”白い恋人達”は生涯忘れられないでしょう。本当に凄かったですし、間近で聴いていて、音楽で得る感動ってこれなのかな・・・と思わされた良い経験でした。
彼はフランスの方だし、我々以上に思い入れもあったんでしょうね。

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コメント

札幌オリンピック

「白い恋人たち」は、小学生の自分も、よく覚えていますが、
映画の記憶はないので、札幌オリンピックの盛り上がりから、
音楽の授業でやるか、巷に流れていたか、したのでしょうか。

リコーダーで吹いたり、数少ない、ドレミ音階で歌った曲で、
今も、「ファミレミファドシ」と、そらで覚えている曲です。

クロード・チアリは、「夜のしのび逢い」が有名だったり、
タレント業が目立っていましたが、演奏自体相当なもので、
クラックギターにも卓越していて、レコードを買いました。

Les Paul L-5さんがバックをつとめられた、その番組を、
父母と家族団らんで、あるいは、見ていたかもしれません。

Re: 札幌オリンピック

確かにタレント業をする前のチアリさんでしたね。
物静かな人だった印象でしたが、日本語がとても上手くて驚きました。何度もサウンドチェックの時に演奏を止めて、納得の行く音を出そうとして音響の方を呼んでは、マイクのセッティングを変えたりしていました。
リハーサルの時はラフなスタイルでしたが、本番の時にフォーマルな白ジャケットに着替えて来ました。お洒落の国の人らしく、凄くキマっていたのが、印象深いです。
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Author:kamiyo.m
千葉県千葉市在住

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