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ギターと音楽のお気楽日記

Re : Machine Head 40年の時を経て ②

私が Machine Head を初めて聞いたのが中1の時で既にMade in Japan (邦題 Live in Japan )も発売されていました。
リアルタイムで発売されたのはグレン・ヒューズが参加したBurn からでした。

スタジオ録音でなく、ホテルの廊下をスタジオ代わりにして録音された Machine Head は、全編通して不思議なリバーブ感で包まれていますが、なんとも良い音をしています。

アメリカ市場を意識して、曲の方もこのアルバムを境にキャッチーなイメージに変化して、良い・悪いは別として本腰を入れたのが伝わります。
曲のアレンジも相当気合が入っていて、構成面で文句の付け所がない曲ばかりです。
アルバムが売れたのも分かります。

それに加え、直後にリリースしたMade in Japan も殆どの曲が被っているのが良かったのか、両アルバムの相乗効果で売れました。
当時のライブアルバムとしては、格段に音が良い事と演奏のパフォーマンスが素晴らしく、未だにライブアルバムの名盤として知られていますね。
ギタリストならこのアルバムのストラト・サウンドを一度は出してみたいと思うはずです。
適度なディストーション(今の時代の歪よりは明らかに緩めです)に、艶と腰とハリがあって更に太くて伸びる音は、他で聞いた事がない奇跡のストラト・サウンドだと思います。
使っていたマーシャルも凄かったみたいですが。

パープルのバンドとしての成功はこの2枚のアルバムで決定的になったと思います。
星の数ほどのバンドが、ここを目指している訳で天才的なミュージシャン不在のバンドが努力で掴んだ成功だったと思います。

その Machine Head のオープニング・ナンバー Highway-Star はこのアルバムでは2テイク入っていてますが、ベース・ボーカルにグレン・ヒューズ、ギターにスティーブ・ヴァイ、ドラムがチャド・スミスの面子でのテイクが圧倒的に良いと思います。
キーボードプレイヤーのクレジットがないので不明ですが、器用なグレン・ヒューズが弾いていないとも限りません。
キーボードソロの後半指のもつれ具合が、本職のプレイヤーではあまり無いのと出だしの単音弾きが何とも頼りないので…可能性は相当低いと思いますが。



このテイクはイントロで完全にやられました。
Made in Japan の曲前にジョン・ロードが軽くバンド全体に合図を送るような、さりげないフレーズをスティーブ・ヴァイが見事なオーバーダブで完全なイントロとして蘇らせてくれました。
確かにジョン・ロードのこのフレーズはパープル・ファンなら耳から離れない印象的なフレーズでしたからね。
しかし、ここまで仕上げられると脱帽でしょう。

個人的にスティーブ・ヴァイに関して、デイブ・リー・ロスのアルバムで弾いていたサウンドが最もフェイバリットでした。
L.A を思わせる比較的明るめのトーンは彼自身のアルバムでもあまり耳にしません。
しかし、今回はそのトーンに近い音で弾いていますね。

ギターソロは結構真面目に取り組んで解釈していると思いたいですが、実際はどうなのかは不明です。
ただ、誰でもが耳にしている有名なギターソロをここまで持って行くには、やはり考えたんだと思います。
ソロはリッチーの弾くライブのフレーズを基本にして、更にその2段くらい上で弾いているあたりは、本人のプライドでしょう。

もしこのテイクのギターがもっとリッチーに近い雰囲気のイングヴェイだったら、もっとオリジナルに忠実に弾いていたと思います。
スティーブ・ヴァイの持つ音の色彩感覚が、曲の中全部に行き届いていると思いますし、上手く曲の持つスピード感にマッチしています。
ギターだけを考えれば、数あるこの曲のカバーの中で断トツのトップだと断言出来ます。

グレン・ヒューズはこのレコーディングの時期に還暦を迎えたのではないでしょうか?
さすがに、若いイケイケの頃のイラつく程のハイトーン・シャウトは鳴りを潜めて(イントロで聞けますが)、昔よりヴォーカリストとして落ち着きと円熟味が凄くいい形で出ています。
イアン・ギランと同じか、ひょっとすると少し良いかも知れません。

色々な意味でパープルを抜けてからの苦労が、ミュージシャンとしての彼を蘇らせたと思います。
ドラッグで悲しい結末を迎えた、ボーリンと同じ道を辿っても不思議ではなかった彼の凄み、みたいな部分が一番伝わってきたのが、ギターソロ前の I’m a Highway-Star~の部分です。
色々な思いが詰まった彼の想いが、自然に伝わる感じでした。

パープルにいた頃に、聞きたかった位に良いヴォーカル・パフォーマンスです。


もう1曲の “Lazy” は③で紹介します。

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テーマ:ギター - ジャンル:音楽

  1. 2013/04/24(水) 15:42:40|
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