ロベン・フォードについて。

前回の記事でカールトンについて書きました。時事ネタと言うか目前に迫ったブルーノートでのカールトンとロベンのライブに行く事になっているので今回はロベン・フォードについて書く事にします。

ロベンは“こんなギターが弾けたら幸せだろうな・・・”と、いつも思わせてくれる素晴らしいギタリストの1人です。

確か(何度も書きますが、このブログは一切の資料を見ずに記憶だけで書いています)ロベンはカールトンの後任として70年代にトム・スコットのリーダーバンドだったLAエクスプレスに加入した時か友人にカセットで借りたソロアルバムの“ギターに愛を”で初めて聴きました。
その時の印象はやはりLAサウンドにマッチした当時の流行のギターを歌心たっぷりにに弾くギタリストだと思いました。

その後聴いたのが、LAのスーパーバンドとも言える伝説の“イエロー・ジャケッツ”のデビューアルバムでした。
多分リーダーはサウスポーのベーシスト “ジミー・ハスリップ”だったと思います。
そのアルバムでのロベンは素晴らしいトーンでテクニカルな曲に歌心溢れるフレーズの連発で私は衝撃を受けました。
ロベン本人はああ言うテクニカルなバンドはあまり好きではなかったと思います。
彼自身テクニックに走るタイプではないし、イエロー・ジャケッツ自体あっという間に脱退してしまいましたからね。
ちなみにイエロー・ジャケッツ当時現在の映像で確認する限り335を使っていたと思います。

次にロベンを聞き込んだのは教則ビデオでした。
ブルースについての彼なりの解釈の教則ビデオでしたが教則の域を超えた素晴らしいギターを弾いています。
当然ロベンが解説する訳ですから、コテコテのブルースってよりモダンなコンテンポラリーな解釈を分かり易いフレーズで解説しています。
私がスタインバーガーを入手する以前に発売されたビデオなので、80年代前半に作られた物だと思います。
今でもまだロングセラーされている様でとても嬉しく思います。

そのビデオの中でロベンが使っていたギターがフェンダーの“エスプリ”ってモデルで、フェンダーにしては珍しいギブソン仕様の2ハムにストップテイルピースのモデルでした。
ford 002

行きつけの楽器店の店長に聞いたところ、フェンダーの試作品モデルをロベンに提供した・・・との事らしくて当時は手に入れる事の出来ないギターでした。
直後にフェンダー・ジャパンから発売されたらしいです。
そのエスプリで弾く彼のナチュラルトーンは当時の私にとっては最高の音色でした。

その後彼を見ることになります。
なんと!考えもしなかったマイルス・デイビスでのバンドに彼が参加した時のライブでした。
ロベンの前任者はジョンスコだったと記憶しています。

マイルスとロベン・・私にはとても結びつかない組み合わせだったのでとても興味深かったです。
マイルスバンドにしては珍しく、わりとLAで活躍していたサックスプレーヤーのボブ・バーグやらその後ストーンズと共演したりポップス系のミュージシャンと共演するベースのダリル・ジョーンズらが在籍していた当時だったと思います。

私が見たライブでは50年代のサンバーストのストラトで、マイルスバンドの過去のギタリストとは若干違うアプローチでギターを弾いていたと思います。
アンプですが記憶が確かならJCだったと思います・・・御存知の方がいらっしゃったら是非教えて頂きたいです。

私が見た限り彼はかなり緊張していた様に見えました。
ただ弾いているギターは素晴らしいの一言でした。
トーン・フレーズはロベンらしさが本当に出ていて私個人はとても満足したライブでした。

ロベンがマイルスバンドに在籍していたのは、物凄く短期間だったと思います。マイルスは気まぐれなのでロベンの意思に関わらずそういう事態になったんだと思います。

その直後に彼のその後の方向性を決定付けるアルバムが出ます。
彼名義のバンド“ブルー・ライン”のデビューアルバムです。
衝撃を受けたアルバムと言っていいと思います。

12小節ブルースでの彼のアプローチや解釈には脱帽せざるを得ないと思いました。
フレーズ回し、トーン、スケールの選択などなどとても真似の出来ない素晴らしいギターを弾いています。

私が考える彼のブルースの特徴は、オーソドックスなペンタフレーズを大胆な節回しで弾くかと思えばドミナントからサブドミに移動する際のコンディミを使った彼独特のフレーズはさすが・・・としか言いようがありません。
ターン・アラウンドの部分も彼の真骨頂とも言える解釈のフレーズがとても勉強になります。
12小節ブルースを彼なりに追求した結果だと思います。

よく彼が使うリズムパターンで頭抜きのフレーズから入って息の長い16分音譜のフレーズなんかも素晴らしいタイム感で感心するばかりです。
そういうフレーズを弾く時も彼らしいブルースフィーリングを失われない事は素晴らしい事だと思います。

またホールトーンも好きな様で結構頻繁に出て来ますが、使い所が絶妙なのは彼のセンスとしか言いようがありません。

ピッキングのタッチはかなり強いタイプのギタリストだと思います。ただカールトンが意外と右手の手首が硬いのに比較してロベンの場合手首がかなり柔らかくリラックスした感じがします。
私もピックを持つ手には力を入れても手首だけはリラックスして力を抜く様に心掛けています。
それって昔有名なギタリストに教わったんですよね。

ロベンのフィンガリングの特徴・・・と言うか癖は薬指と小指がくっ付いて移動している事だと思います。
どっちの指で弾いているのか分からなかったのですが、小指でフレットを押さえて薬指を添えている感じだと思います。
チョーキングもそのままの状態で行ってしまう事も有るし、薬指のみで行く事も考えると彼独特の癖なんだと思います。中々真似しようと思っても出来ないし、私は私なりの指使いしか出来ないのでこれは断念しました。

ロベンは見る度に違うギターを使っているタイプで日本で言えば渡辺香津美さんみたいなもんですかね。(笑)
ギブソン系の2ハムタイプのギターだとほぼ同じ音が出ていると思います。多分ギターよりもアンプが(当然ダンプルですが・・・)勝っているんだと思うし、ギターよりも“ロベンの音”が出て来るんだと思います。
その中でも私が一番彼の出す音で好きなのはこちらです。


カールトン所有の57年のゴールドトップで、元はキース・リチャーズが所有していたらしいですがカールトンから借りていたこのギターはカールトン本人が弾くよりもロベンが弾いた方がいいと思うのは私だけでしょうか?
それにしてもビンテージの音って素晴らしいとしか言えませんね。
ダンプルを使わずにストックのフェンダーでこれだけの音が出るんですから・・・。

フェンダー系のギターでは若干トーンが変るのは当たり前ですが、画像で見る限りブロンドにローズネックのテレキャスは正直な所好きな音ではありません。
音の線が細い・・・と言うより彼の弾くフレーズを表現しきれない感じがします。(個人的な感想です)
マイルスのバンドの時のストラトは怖ろしく太い音がしていました。

最近使っているアメリカ在住の坂下さんって方が作っているギターはアルバムで聴く限りフェンダーとギブソンの中間を行く最近流行のトーンだと思います。
多分彼はリアマイクの音の抜けが好みに合ったんだと思います。とてつもなく抜ける音で金銭的に許すなら私も一度は弾いてみたいギターの1本です。

最近の彼はソロの時に結構リバーブを多用している様です。多分デジタルのリバーブだと思うんですが私個人の解釈では、意外にもツェッペリンの後期の頃のジミー・ペイジのリバーブの雰囲気に近い感じがして仕方有りません。

目前に迫ったブルーノートでどんなギターを使ってカールトンとどんなプレイをしてくれるか今から楽しみで仕方ありません。
個人的には、ドラムのトス・パノスが物凄く楽しみです。

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コメント

お久しぶりです

ど~もでございます。ラリー・ロベンと2連チャンでたっぷりと拝見させて頂きました。
私もご両人が大好きです。大概は知っているつもりでしたがまたまた勉強になりました。
私も今回は2度程予約致しました...楽しみです。ロベンは昨年、ラリーは今年のフォープレイ以来です。
ダンブルのステレオサウンドは初めての経験ですので非常に楽しみにしているところでございます。

yoshiさん。

こちらこそ暫くブログを休んでいてすいませんでした。

カールトンとロベン・フォードはかなりコンビネーションがいい・・・と言うか仲が良いのでしょうね。
トラビスがロベンのバンドにレギュラーで弾いている事でも分かりますよね。

目前に迫っているので、私も体調を整えて気合を入れて聴きに行きます。

ロベンフォード

彼の運指を見ているだけで幸せな気分になってしまいます 笑 ブルースとの距離感が絶妙ですよね。

坂下さんのギター…確かにリアを多用していますね、ダンブルだからかもしれませんがあのミッドローとハイの抜け具合、大好きなトーンです。ストラトを使っていたとは知りませんでした!一度聞いてみたいものです。

今回の来日は日程が合わず悔しい思いをしたので次回は是非見に行きたいと思います!

ワサビさん。

一ヶ月間ブログを更新していなくて、折角頂いたコメントが承認待ち状態になってしまい申し訳ありませんでした。

ロベンのストラトは怖ろしく太い音してました。さすがの音でした!

次回の来日は是非見に行ってみて下さい。

こんばんは。

私のブログにコメントをいただきましたので、お邪魔させていただきました。
ラリーとロベンのライブは一度見に行ったことがあります。
何年か前のブルーノートだったと思います。ブルーノートはゆったり見れるの
でラリーなどが来る時にときどき見に行ってます。
以前であれば立ち見でもなんでも行けたんですがもうダメですね。(^^ゞ

とりとめのない話ですみません。今後ともよろしくお願いいたします。

テイルピースさん。

コメントありがとうございます。

最近こちらからお邪魔していました。
ブログをとても楽しく拝見していますよ。
私の方と言えば、ブログの更新をサボっていて
何とかしなければ・・・と思っていますが。。。

同県ですので、これからも宜しくお願いします。

マイルスバンドのロベン

いつも、私のブログへ、暖かいコメントをいただき、
ありがとうございます。

87年に、FMで、ロベンが参加した、
マイルスバンドを聴いたことがあります。

マイク・スターンも、ジョンスコもいなくなったなあと、
流して聴いていると、ギターの音が聴こえる。

マイルスは、ロバート・アービングが気に入ったので、
ギターはいらない、6弦ベースにソロでも取らせればよい、
なんて考えるようになったと、思っていました。

誰かギターを入れたんだと思うと、曲間でDJが、
「ギター、ロベン・フォード」と言い、一瞬聞き間違いかと。

演奏を聴いてみても、コーラスがかったトーンで、
自分の知っているロベンの音ではなかった記憶があります。
(「ギターに愛を」の335が好きで、ブルーラインにいたる演奏は、
  買っても1・2回しか聴いていないので・・・)

あれは、本当にロベンだったのかと思っていたのですが、
LesPaulL-5さんの記事で、確認できました。

「ロベンらしさ」の、フレーズ分析、すごく納得できる内容で、
太く甘いディストーションとしか、とらえてなくて、お恥ずかしい。


ブログのテンプレートが、新しくなったので、
そろそろ更新かと、期待しています。

ギターMさん。

ロベン・フォードとマイルスは今考えても合わない組み合わせだと思ってしまいます。。。
多分マイルスはロベンのギターの音に興味があったのかな?と勝手に解釈しています。

テンプレートは気分転換にちょこちょこと変えたり戻したりしています。
ただ、今月中には更新して来年に向けて少し書いて行こうかな・・と思っています。

タイトル

ロベンフォードは、ストラトを弾いていましたね。
それと、かなりマイルスはロベンを気に入っていたのですが、ロベンがツアーにあまり出たくないということで、抜けるようになったはずです。ベースは当時は、フェルトンクルーズだと思います。
ブートレッグには、サンタナとのツインギターというのも残されています。
マーカスつながりでの器用だと思います。サタデイナイトショーなどにもロベンは出ていましたからね。
その後、マイルスのところのギターリストは紆余曲折をします。ボビーブルームやブラックバードマックナイト、ハイラムブロックやら。晩年はフォーリーに落ち着きますが。

マイルス さん。

更新していないにも、かかわらずコメント頂きまして恐縮です。

マイルス・バンドへの加入は、ロベンは彼自身のキャリアアップを熟慮してたと思います。
知名度が今イチでセールス的に伸び悩んでいた彼にはチャンスではあったハズです。
ただ、時期的にコンテンポラリーなアウト系のギタリストが全盛期に向っていた時期でしたし、その後ロベンのアプローチしたスタイルを考えると、プレッシャーを感じて参加していた部分もあると思います。

ただミュージシャンとして、マイルス・バンドはの加入は断る理由を探す事すら無いのは当然でしょう。
素晴らしいパフォーマンスを披露していたと思います。

マイルスはギタリストによって大きくサウンドを変えてきたのは事実で、コロコロ変わるギタリストの中にはその後、伸びなかったギタリストもいました。
私個人が好きだったレジー・ルーカスもその中の一人でしょうか・・・。

コメントの返事になっていない文章でスミマセン。

テレキャスター

Renegade creation のロベンフォードのTELEの音は大好きです。痺れました。ー

Re: テレキャスター

コメントの返信遅れてすいませんでした。

Renegade creation は凄くいいバンドですよね。
ロベンとランドウの共通する部分がいい形で音に出ていると思います。
2人とも小指の使わなさ(?)まで似ていますね。
ロベンのテレはランドウのストラトより太いトーンですね。

Re tele

ロベンの方がかなりタッチが強いみたいですね。
生々しい音に感動しました。
ランドウが楽しそうな表情を見せてくれるのも良い感じです。
もちろん二人ともギター上手すぎです。

Re: Re tele

> ロベンの方がかなりタッチが強いみたいですね。

私もそう思いますね。
ロベンの抜ける音はタッチに秘密がありそうですよね・・・弦にピックの当たる
角度なんかもいいんだと思います。
このクラスのギタリストは自分の音を持っていますが、ピッキングやタッチが
作り出しているんだと思います。


Re tele

丁寧にご返事ありがとうございます。
本当にピッキングは人それぞれで面白いです。
手の大きさや体形の違いがあるので、
簡単に真似ることも難しいです。
これからも色々な人のプレイを見て、地味に精進していきます。

Re: Re tele

自分に合うピッキングは人それぞれですし、必ず有るはずですよね。
私の年齢だとさすがに決まってしまいました...。
是非、頑張って欲しいです。
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