ラリー・カールトンについて。

カールトン・・・多分私が一番コピーしたギタリストだと思います。
一番聴いていたのは、10代後半から20代前半でした。

カールトンはクルセイダースに在籍していた頃からリアルタイムで聴いて来たギタリストで、五輪真弓さんのバックで来日した際の、ピットインでのお忍び・・・と言うかFM東京主催のライブまで見に行った位に数多く見て来ました。

数多く見て来た中で個人的に一番良かったのはやはりブルーノートで真近で見れた時でした。
彼らしくない60年代のローズネックにサンバーストのストラトで押し通していましたが、カールトンらしさは別格でした。
どんなギターを弾いてもカールトンらしさには変わりが無い事を痛感したライブでした。

最初に見たピットインのライブでは多分日本でレンタルしたと思われるコイルタップ付きのブラウンの335で、私の持っていた335と同じタイプでしたが・・・出て来るサウンドは天と地程の差がありました。

その時のライブではカールトンの代表曲“Room335”も“サマー・サン”という曲名で紹介されていて後日FMで放送された音源をコピーして他の人よりも早くコピー出来た状態でした。
ライブ音源はレコーディングされた音源と違ってカールトンらしさ満点だったと思います。

ちなみに“Room335”のテーマ部分の雰囲気が中々出せないのはユニゾンで同じテーマを2回弾いてダビングしているんですが、ポジションを変えて弾いていると思われます。
ライブで2弦5fから1弦開放にすぐ移動したがるのが証拠と言えば証拠と言えるでしょう。
イントロ部分も結構な確立でD△→C♯m7を弾いてしまいますが、D△→C♯m7/onAにしないと雰囲気が出せないと思います。
カールトン的にはこの曲に関しては自分の弾き易いコード進行を使って、あとからテーマを作ったと思います。
彼のインタビューでも白状していますが、スティーリー・ダンの“ペグ”やミニー・リパートンの“ラビィン・ユー”のコード進行を一捻りしてイントロに使ったと言っています。

私はカールトンのソロを数々コピーして来ました。
彼は自分のレコーディングでは明らかに作ったフレーズを弾いている事が多いと思います。
代表曲と呼ばれる数多くの曲も明らかに前もって仕込んだフレーズが散乱しています。
私的な考えでは、名曲“It Was Only Yesturday”に関して言えば1から10までアドリブはしていません。
事前に考えたフレーズのみで構成されていると思われます。
一番カールトンらしくないフレーズで構成されたソロは本人も多分考えに考え抜いた末のフレーズだったと思います。
ただ後半ラストの5弦18fからのA♭の分解フレーズ+チョーキングは未だに私の高音域でのギター選びの際の基準となっています。
このフレーズがキチンと弾けないギターは100%買う気が起きません。
特にこのフレーズはギターのオクターブピッチがシビアに合っていないと違和感のある音程になってしまいます。

Room335のアルバム発売直後の渋谷公会堂のライブは2日間続けて行きましたが、この曲は演奏してくれませんでした。
他のライブでもこの曲はまともに演奏しない所を見ると、カールトン自身はあまりこの曲は好きでは無いのかと思います。
確かに“黒いオルフェ”の出だしをパクッたとしか言えないテーマはいただけないと思います。
ちなみにご存知の方も多いと思いますが、ベースはカールトン本人が弾いています。
ポーカロのドラムがあまりにも素晴らしいが為にベースが何とも貧弱に聞こえてしまうのは私だけでしょうか・・・。

逆に全く作り込んでいないアドリブを弾いている曲もあります。
同じアルバムに入っている“ナイト・クローラー”だと思います。
多分この曲はカールトンが自由に弾いて何テイクか撮って美味しい所を繋ぎ合わせたんじゃないかと思われます。
繋ぎ合わせに関しては途中でギターのトーンが微妙に変化する所があるので聴き込むとすぐに気が付くと思います。
トーンと言うよりリバーブの変化に気を付けると分かり易いと思います。

カールトンの好きな理由は他にも沢山あって書ききれない位です。
最も好きなのは彼のチョーキングじゃないかな・・・と思います。
やはり色気のあるチョーキングで、ロックギターとは違うチョーキングだと思います。
クルセイダースの“チェイン・リアクション”の頃のチョーキングは今でも一番好きですね。
ライブで見てもチョーキングからビブラートに移る時に左手の親指をネックから離す彼独特の癖もそういう意味で特徴となっているのかも知れません。

彼の出すトーンも一時はハマリましたが、絶妙なトーンを出す時って意外と限られていて“レイラ”をカバーしてやっていた時期のトーンは個人的には大嫌いです。
そういった意味で初期の(70年代)彼の出すトーンが一番好きだったんだと思います。
フェンダーアンプからブギーに移行する時期の彼の出すトーンは常に素晴らしかったと思います。

色々な人がカールトンのセッションワークを絶賛していますが、私が思う一番の彼のセッションはドナルド・フェイゲンの“ナイト・フライ”に尽きると思います。
アルバム自体も名盤ですが、カールトンの出す多分EMGのピックアップの付いたギター(ストラトかテレキャス)のかもし出すトーンはフレーズの良さも手伝ってチョット真似の出来ないギターワークだと思います。
特にラストの曲での、スティーブ・ジョーダンお得意のシャッフルに見事にハマッたバッキング・ワーク・・・トーンも含めカールトンのベスト・セッションと言えるでしょう。


カールトンの弾くEMGの音って凄くいいと思います。
アクティブ臭さの無い艶のあるナチュラルなトーンはかなりいいと思います。(歪ませると若干アクティブ臭さが出てしまうのは仕方無いと思います・・・)
近年又アイスティーの335を使っているようですが、EMGの頃の音の方がカールトンらしい・・・と感じてしまいます。
去年東京JAZZで見たカールトンも335でしたが、あまり良い音はしていませんでした。もしかしたらアイスティーの335は限界まで使い込み過ぎてしまったのかもしれません。

335で言えば80年代初めに来日した時にドットマーカーのブラウンサンバーストの335がとてつもなく良い音してました。
ブルースっぽいインストで使っていたと思いますが、あまりの音の良さに感動しました。

色々なご意見はあると思います。ただ私もかなりカールトンを聴き込んで来たので自分なりのカールトンに対しての感想だと思って下さい。

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コメント

タイトル

初めまして。
ドットマーカーの335をカールトンが使ってるのは初めて知りました。
確かにIt Was Only YesturdayはLiveで殆ど弾いてませんね。
79年のMontreux Jazz Festivalで弾いてるのしか知りません。
この演奏でアドリブはしてないので、仰る通り、事前に考えたフレーズのみで構成されている可能性が高いですね。
個人的には78年の音が好きです。
演奏もこの頃が一番好きです。

taraimoさん。

コメントありがとうごさいます。
返信が遅れましてすいませんでした。

カールトンのドットマーカーの335は最近の映像でも見ました。

http://www.youtube.com/watch?v=IYDPdtBMe58&feature=related

当時使用していたドットマーカーと同じかは定かではありませんが、色合いからして違う個体のギターだと思います。しかし、いい音していますよね。

私も70年代のカールトンの音は、セッションも含め好きです。

タイトル

ドットマーカーの335情報ありがとうございます。
いい音してますね。
欲しくなりますが、高くて手がでません。

It Was Only Yesturdayはルカーサとの競演時に弾いてました。
ここではアドリブもしてます。

taraimoさん。

it was ~ に関してはアルバムの最後に、泣きのバラード・ギターでしっとり〆る為の曲であったはずです。
カールトンの曲の中でも雰囲気的に、異色の感が私にはあります。

ドットの335より珍しい335の映像も最近見つけたので、宜しければ見てください。
  ↓
http://www.youtube.com/watch?v=IMX0SR4-o50

もしかしたら借り物(その場で)かも知れません。チョーキングが上がりきらない箇所があったり、弾き方がぎこちない感じです。

ちなみにこちらはカールトン自身でアップしていると思われる映像です。
  ↓
http://www.youtube.com/watch?v=6uYbiK5XAEU

個人的な意見ですがレスポールの方がいい音してます。

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