若手ギタリストの凄さ。

既に1年以上更新出来ず、自分でも戸惑いましたが不定期に更新する事にしました。

最近は聴き手として音楽に接していますが、色々聴いてみて若手ギタリストの中に、私世代が持つ発想や想像を超えた凄いギタリストがいて感心させられるばかりです。

最近聴いた中で最も興味深く、色々と考えさせられたのはこのギタリストの演奏。



Jess Lewis・・・ティーンエイジャー女性ギタリストです。
カールトンの "Room335" の完コピなんですが、この曲が世に出た時期には生まれて来てすらいない若いミュージシャンが見事に弾いています。
当然ながら、リアルタイムで聴いていない世代ですので、細かいニュアンスやフレージング等々
完コピとは言えないでしょうが、私が過去に聴いたこの曲のカバーの中でも ベスト5 に入る素晴らしい演奏だと思います。

彼女の弾くストラトはカールトンの音とは大分かけ離れてはいます。
現代的な加工処理を施したデジタル色の残るトーンですね。多分0.9ゲージの弦で弦高もかなりの低さだと思われます。アンプからの音では無いので判断出来ないのですが、トーンは良いとも悪いとも言えないと思います。

耳の良いタイプのギタリストだと思います。フレーズの隅々までしっかり聞き分けていると思います。ただリズムはイイと言うより、同期させた音とズレない・・・のレベルだと勝手に思っています(失礼ですよね)。

最初に聴いた時、もっとも興味深く見入ってしまった部分は、カールトンの特徴あるチョーキングをチョーキングではなく、スライドとビブラートの組み合わせて弾いている事でした(チョーキングも所々で使ってはいますが)。
後でよく見ましたが、かなりチョーキング使っていました

私たち世代が頑張ってコピーしていたカールトンの美しいチョーキングは何の躊躇いもなく捨てて自分の弾きたいスタイルで弾く潔さに感心しました。これこそが、世代の違いとでも言うのかも知れません・・・。しかもチョーキングを含めレーズのニュアンスは近いところまで再現した上で、細かい所に自身のオリジナリティーを盛り込んでいるあたりは素直に・・やるな~と感心しましたね。

テーマ部分はこの曲の中で、カールトン“らしさ”を感じさせるのは意外と難しいんですが、逆に何の思い入れのない彼女にとっては、比較的“楽な曲”と感じて演奏している感じがしました。
2回目のアドリブパートの難易度は比較的高いのですが、見事に弾き切っています。
お見事・・・と感心してしまいました。

次に驚いたのは、彼女の指使いでした。ほとんど小指は使わない事に驚きました。
ギターを弾き始める時に覚えた運指が、そのスタイルだったんでしょうがこの曲を指3本で弾くなんて考えもしなかった私としては、目の前でマジックショーを見せられている感じでした。
当然、カールトンの弾くポジショニングとは違うポジションで弾いているんですが、「そこのフレットからこっちに飛ぶか・・・?」的な凄い発想で弾く姿を、親のような感覚で見守ってしまいました。

耳で聴いて覚えたんでしょうが、もし私が彼女の先生だったら間違いなく小指を使って無理のない運指で弾くように教えたに違いないでしょう・・・いや絶対してしまうと思います。

しかし、それは若いギタリストの柔軟な発想や考えにストップを掛ける行為になるんでしょうね。
弾くのは教わる側な訳です。
だとしたら自由に弾いて伸びる才能ならそうさせて然るべきだと思います。
現に彼女はそうして素晴らしいギターを弾いて証明しているんですから。

ピッキングに関しては、かなり真面目なオルタネイトで弾いています。ピックを持つフォームが見る限りではオープン気味ですが、弦をキチッと捕えているので問題ないと思います。
男性的なピッキングを10代の彼女に求めるのは、的外れですし。

私個人としては、途中登場のギタリスト氏の演奏は“ホッ”として聞く事が出来ます。
年齢的にも彼女に比較して私に近い(それでも随分年下なんですが・・・)のが一因なんでしょうか?このギタリストの演奏はこちらですが、テクニカルなタイプにしては“顔で弾く”ギタリストですね。

最近の若い女性ミュージシャンの活躍は、時代の恩恵なのか男が弱くなってしまったのか・・・
ただ多種多様なバックグラウンドを持つミュージシャンが色々な形で登場してくる事は、私が
過ごした頃と比べてみると、羨ましい限りです。
スポンサーサイト