ギブソン・レスポール56年モデルの話し。

前回336の事を書いたので、私が現在所有しているギターのについて書くことにします。

04年製のヒスコレの56年モデルです。

ヒスコレ・56年モデル


このギターは一目惚れで衝動買いしたギターです。
昔からゴールドトップにはかなり憧れていましたが、現役時代はレスポールは残念ながらあまり必要性が無くて好きだったんですが買う事は無かったんですよね。
サンバーストばかりが持てはやされるレスポールですが、ゴールドトップも私は大好きです。

ゴールドトップである以上に、買う最大の理由はやはりP-90の音でした。
P-90程個性的なピックアップって中々見当たりません・・・。
シングルコイルと云えばフェンダーのサウンドが代表的ですが、初期のエレクトリックギターは全てがシングルコイルだった事を考えればギブソンがPAFを出すまでシングルコイルしか無かったんですよね。

私世代でゴールドトップにP-90とくればマイク・ブルームフィールドとかレス・デューディックとかですが、私がP-90で凄くいい音してるな・・・と思ったのは中学生の時に見た“銀座NOW”でした。
弾いていたギタリストは御大!寺内タケシ大先生でサンタナばりのバラードを弾いていたんですよ。

曲は良く覚えていませんが素晴らしくメローな曲で、ギターの音の良さが印象的でした。
その時先生が使っていたギターが本当に珍しいと言うか似ても似付かないレスポールでした。
ゴールドトップにP-90、オマケにビグスビーのアームまで付いたフルセットバージョンのレスポールでした。

当時は70年初頭ですから50年代のギターも呼び名も今とは違って“オールドギター”なんて呼ばれ方をしていました。

前置きが長くなりましたが、私のギターについて感想を書く事にします。

56年モデルをここまで再現するか!!って感じのギターです。
当時は本家のレスポールも極太ネックだったらしいです。私が弾いた54年か55年のモデルは若干ですが細かったんですが・・・。
私のは見事なまでに丸太ン棒の様な極太ネックですが、決して弾き難いなんて事は無くて買う時に楽器店で弾いた時も違和感はありませんでしたし、逆に太ネック好きの私には好印象だった位です。

フレットは当時のギターは多分細めだったんでしょうが、さすがに04年製ですので極端な細いフレットでは無く標準的なギブソンのフレットです。
ジャンボフレットに打ちかえる理由は無い位現代的なフレットです。

新しいモデルと言う事でノイズの面でも全く苦労は無いです。(昔私が弾いた54年か55年のレスポールはノイズだらけでした。)

P-90の載ったレスポールは初めてでしたが、やはりP-90とは言えレスポールらしいサウンドです。
コシのある・・・と言うか芯のしっかりした音であまり使うアンプに左右されない独特の音だと思います。
ボディー形状のなせる技か、やはりSGとかに付いているP-90とかテレキャスにP-90を無理やり載せたのとは違う音です。

私個人の意見ではP-90はフルアコやセミアコに乗っているのがやたらいい音出している事を考えても、ボディーの鳴りを素直に出すピックアップだと思います。
レスポールはやはり元来はフルアコをコンパクトなソリッドにしたボディー形状なのと、ボディーの厚みがいい鳴りを出している筈なのでP-90を載せる限界点がレスポールのような気がします。
テレキャスにP-90なんかを載せてもいまいちピンと来ない音がするのもそんな理由だと私は思います。

今はあまり弾いていないギターですが、一時は随分弾き込んだんですよね。
レスポール好きとしては持っていると、とても安心できる1本です。

エフェクターを通してどうのこうの・・・って感じのギターではありません。あくまでもアンプ直が一番合っていると思います。
融通は利かないけど一本気な音のするギターって中々少ないですよね。昔気質な頑固なギターです。
PAFが出るまでの数年間しかレスポールには付いていないのも人気の無い理由なんでしょうかね。

ヒスコレと云えども私は色・形・音・・・ととても満足しているギターです。

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過去のライブ体験・竹田和夫&オールスターズ編。

最近の話を書き始めたところで又々昔話しになってしまいます。
どうしてもこのライブだけは印象深くて書きたいネタでした。

竹田和夫&オールスターズ・・・確か一度きりのバンドだったと記憶しています。
私が見たのは1977年ですので、私が高校2年の時でした。
場所は渋谷の“屋根裏”でした。たまたま通り掛った時にそのライブをやっていたので偶然見れた訳です。

何故印象深かったかと言うと、ホーンセクションの入ったバンドを見たのってこの時が初めてだったんですよ。
まだまだロック少年だった私はとても新鮮な編成でした。

編成は記憶している限り、ギターが竹田和夫さん・もう一人のギタリストが名前は覚えていませんが使っていたギターが記憶に残っていてギブソンのL5-Sのサンバーストを使っていました。

このギターは当時使っている人は珍しかったと思います(同時期にパット・マルティーノくらいしか使っていた人がいいなかった筈です)。
数年後に私が偶然ある現場でそのギターを持っていた人と遭遇したので尋ねたところ、オールスターズで弾いていた方だったんですよね。

ベースは当時名前の売れていたチェピート竹内さんで、バリバリのチョッパーベースを目の当たりにしたのもこの時が最初だった気がします。

ドラムとボーカルは今は亡きアイ高野さんで竹田和夫さんとはチョット結びつかない感じでしたが、ステージパフォーマンスとドラムの腕にはビックリした記憶があります。
セクシーな女性ボーカルの方もいたんですが、お名前が分かりません。

それにキーボードは誰が弾いていたのか記憶が曖昧ですが、柳田ヒロさんだったと記憶しています。
間違っていたら誰か教えて下さい。
ホーンセクションもその時は誰だか名前すら知りませんでしたが、スペクトラム関係の人達だと後々知ることになります。

当時はちょうどクラプトンが“461オーシャンブルーバード”を出した後で、世の中ヘビーな音からレイドバックと呼ばれる音が流行っていた時代でした。
日本でも私が好きだった近藤房之助さんがいたブレイクダウンってバンドがかなりいい感じのレイドバックした音を出していました。
竹田和夫さんもクリエイションでガンガンにやっていたのを180度方向転換した音のバンドでした。

クリエイションでの演奏しか耳にしていなかった私がオールスターズの時の竹田和夫さんの演奏には正直ビックリしました。
竹田和夫さんは全編ホワイトボディーにメイプルネックのテレキャスで弾き倒していました。彼がテレキャスを弾いている姿は後にも先にもその時だけです。
アンプは確かジャクボックスを使っていたと思うんですが・・・これも記憶が確かではありません。

恥ずかしながらテレキャスターがあんなにいい音するって事もその時初めて知りました。

私が知っている曲なんてのは殆どありませんでした。
レイドバックと言ってしまえば当時はそれで通じたんでしょうが、今考えてみればかなりソウルフルな熱い演奏でした。
ホーンセクションに完璧なリズム隊の上で竹田和夫さんの弾くナチュラルトーンの良さと言ったら、まだまだ音楽的に子供だった私には強烈な印象でした。

セッション的なバンドだった筈なので、その後の活動は定かではありませんが伝説に近いバンドのライブを見れた事はとてもいい経験だったと思います。

その後クリエイションとしてフュージョン的な音を取り入れてヒット曲を出したんですが、残念ながら私としてはその時のクリエイションは決して好きな音を出すバンドではなくなっていました。

竹田和夫さんは残念ながらその後渡米してしまい、日本での活動は殆ど無くなってしまいました。
渡米後はES-175なんかを使ってバリバリのビ・バップを弾いていた時期があって私もとても興味深く注目していました。
今でもYou Tubeなんかで渋いギターを弾いてる姿を見ると素晴らしいギタリストだと感心する次第です。

日本でも数少ない伝説的なギタリストであった事は間違え無いと思います。

私の友人がロスでセッションギタリストをしていますが、竹田和夫さんと親交があるらしくたまにメールで噂話しを聞かせてもらっています。
Kaz_Makoto.jpg

当時の“屋根裏”には足繁く通ってはいいライブを沢山見れた事がその後の私の財産になっています。

ギブソンCS-336の話し。

このブログもようやく1年が経過してしました。
今迄は昔の自分の話や使っていた機材やその他・・・何十年も前の事が殆どでした。
今年2009年は私の今使っているギターや今聴いている音楽についても書く事にします。

・・・と言う訳でいきなり私が入手した最新のギターの話しです。
しかも、このブログ初の画像を載せる事にしました。

2008年の暮れに入手したのはギブソンの336です。
どんなギターかと言うと、見た目はまずこれです。

08.12.23Withグレック・リー


お隣はベーシストのG・リーさんで、このギターの初仕事でした。

336は確かポールジャクソンJr.がシグネチャーモデルをギブソンから出していたのが原型だと思います。ボディーシェイプとヘッドは若干違いますが、ボディーの構造は殆ど一緒だったとの事でした。
初期の336は画像で確認すると、ポールジャクソンのモデルと同じヘッドだった位ですから。

336・・・って皆さん思われるのは小型版の335だと思いがちだと思います。
しかし出てくるサウンドはかなり違う音なんですよね。
最大の違いは勿論ボディーサイズなんですが、335はトップが合板なのに対して336は単版で出来ているのとサウンドに最も大きな違いをもたらしているのは、それ以外のボディーパーツです。

336はボディーサイドとバックは一体の木で出来ていてセンターブロック以外を削り出して出来ているんですよね。早い話が、チェンバードボディーにFホールが付いていると考えてもらえば解り易いと思います。
335はボディーサイドとボディーバックは一体では無く、センターブロックにボディーをくっ付けた状態なんですよね。

レスポールも近年では内部でチェンバー加工されている物もあるとの事で、336はどちらかと言えばレスポール寄りのサウンドだと私は思います。
はっきり言ってレスポールのセミアコ版・・・と思えばなるほど!と思うサウンドです。

ただレスポールよりは全ての弦で低音から高音までバランスがとれていると思います。
(現在レスポールは3本持っているのでレスポール的なサウンドは随分聞き分けられる自信があるんですよね)

336を買う時に335や345と比較検討したんですが、336の小振りなボディーとその割りにリッチなトーンとやはり使っている人があまり居ない・・・なんて所にも惹かれました。

PRSも小振りなボディーにFホールを付けたモデルを出していますが、どのメーカーも狙いどころはソリッドボディーでは出せない音の丸みや倍音や音の分離の明瞭な感じを狙っていると私は考えています。

ビンテージ系、特にギブソンのビンテージ物は音の分離が物凄くいいとの事ですが、私も現役時代あまり程度の良くない54年か55年のレスポールを買おうと思って弾いたんですが、コードを弾いた時の音が固まらずに弾いた音全てが素直に出る事に驚きました。
あまりにも状態が悪くて買いませんでしたが素晴らしい音だった事は記憶に残っています。

336もハッキリ言ってピックアップをもう少しグレードアップしたビンテージタイプの物なんか付けたら、かなりいけるビンテージトーンが出る可能性があります。
今のピックアップはストックのままの57クラシックですが、今の状態でも素直な鳴りで各弦の分離もかなりいい方だと思います。
家でしか試していませんがリアマイクで歪ませたんですが、もしかしたら今の楽器でギブソンのビンテージトーンを再現出来るのは336の様な作りのギターがベストなような気がします。

確かにボリュームを絞った時のリアマイクのカッティングなんてロベンフォードっぽい色気のある音なんですよね。
フロントも私の持っているレスポールと同等か、中域の素直さと低音の分離の良さが勝っている感じです。
フロントマイクでコードワークをしてもい1音1音が物凄くいいバランスで鳴るんですよね。

レスポールもボディーの内部をくり抜いているモデルも多々あるらしいですが、336くらいの大きさで内部がくり抜きボディーの方がより効果が現れている様に感じています。
ボディーの重量が驚く程軽い事も一因だと思います。

私は太いネックが好みなんですが、336は持っているレスポールよりは残念ながら若干握りが細いんですが特別不満に感じる事もありません。
57クラシックも今は特別な不満は無いので暫く様子を見る予定です。

ちなみに弦は所有しているレスポール全てと同じエリクサーの0.11です。今のところ私の一番のお薦めの弦です。

まだまだ鳴らない状態のギターなので、今年1年は336を弾き込む予定です。
1~2年後の鳴りが今から楽しみなギターです。

色は勿論買うならこの色しか無いでしょう・・・っていう色ですよね。
カールトンを意識した訳ではありませんが、やはり好きなんですかねカールトン。。。

私のギターソロの解釈とライブにおけるソロetc.

前回はバッキングに関しての話題でしたので、今回はギタリストの一番の見せ所・・・ギターソロについて書く事にします。

バッキングの仕事では基本的にはレコード(現在ではCDですが・・・)の音源をステージで再現する訳ですが、やる仕事によって完コピでやったりライブ向けにアレンジしたり色々なパターンがありました。

一番多かったのはやはり完コピのパターンで、ソロのフレーズはほぼ100%音色から何から全く同じに弾く事を要求されました。
完コピのパターンは厄介なフレーズや指使いもありました。ただ弾けないフレーズっていうのはあまり無くて、随分有名なスタジオギタリストのソロはコピーしました。
私が現役の頃は、松原正樹さんと今剛さんの全盛期でこのお二方のレコーディングしたソロは随分コピーさせてもらいました。

完コピパターンは比較的ソロが回って来ても随分楽でした。毎回ステージで同じ事を弾いているのでソロは覚えてしまっているし、意外と飽きちゃうもんなんですよね。

完コピとは言っても意外と音源のソロがつまらなかったりする場合オクターブ上で同じフレーズを弾くと意外と格好良かったりします。
やはりライブはレコーディングとは違うので派手目の音域の方が良かったりするんですよね。

経験談ですが、今剛さんが弾いた超有名な“〇〇達のララバイ”のギターソロはレコーディングでは同じ音域で2回同じ事を弾いていますが、私がライブで弾いた時には2回目はオクターブ上で弾くように指定されました。
確かにメリハリが付いていい感じになるんですよね。

逆にソロ部分はご自由に・・・って事でコード進行だけ指定されている曲なんかもありました。
ライブ用にアレンジした曲なんかもレコードよりもギターソロを長くしたり、エンディングに大盛り上がりのギターソロを付け足したりした場合もソロは勿論お任せになります。

お任せの場合は本当に気合が入りますし、一緒にやっているミュージシャンに対してもみっともないソロは弾けないのでかなりのプレッシャーでした。

そんな訳でお任せはアドリブ100%でこなす事もありますが、当時はかなり作り込まれたコード進行が流行っていたのでフレーズをその進行にマッチするように前もって考えたフレーズを弾く事の方が多かったです。
取り敢えずソロの出だし部分4小節位を決めておくと中々次に繋げ易かったです。

ソロの終わり部分やコード進行の凝った部分なんかも前もって何種類かフレーズは用意していました。
ギターソロは長くても16小節から24小節位なので、出だしと終わりが意外と勝負なんですよね。

曲中のオブリガードも自由にどうぞ・・・なんて時はあまり考えずにその時のフィーリングでプレイする事の方が上手く行く確率が高かったです。
オブリをあまり作り込んでしまうと、歌との絡みがギクシャクする事の方が多かったと記憶しています。

お任せギターソロの場合、結構指定されているのは何々風に・・・とか誰々風に・・・ってのはちょくちょくありました。

そんな訳で世間で流行っている曲のギターソロや、流行のギタリストの音は常にチェックしていないと仕事になりませんでした。
好き嫌いに関わらず再現出来なければならないのでとても大変でした。
L・A系のミュージシャンの場合はとっつき易かったんですが、イギリス系の音、特にポリスの音を出すのは随分と苦手でした。
自分の中に無い領域の音楽はかなり頑張らないと自分の物には中々なりませんでした・・・。

ソロはやはりギターの見せ場なので、どのギタリストも(海外・日本関係無く)考え抜いたフレーズを弾いていますね。
私の好きなカールトンもかなり作り込んだギターソロを弾いています。指癖や単なる思い付きだけでは絶対に有り得ないフレーズが初期の頃は連発していましたからね。

今もジャズを弾く時もフレーズを出来るだけ考えた物をストックする努力はしています。
あのコルトレーンでさえレコーディングではストックしたフレーズを使っていた様ですし(有名なジャイアントステップスも作り込んだフレーズだとの事です)。
そうやって研究する事でより良いアドリブが出来るようになるんだと考えています。又考える事によって演奏技術も向上する事は私の経験上間違えありません。

私のギターソロの組み立てってアレンジする感覚で取り組んでいました。
今もその姿勢は変らないと思います。