私のバッキングワークやコード解釈など・・・。

現役時代は99%ボーカリストのバックで多種多様なジャンルの音楽を演奏して来ました。

ボーカルのバックで一番目立つのは、やはりギターソロなんですが・・・。
しかし、歌があってのソロなんですよね。

したがって、曲中の大半はバッキングワークが殆どな事の方が多いい訳でバッキングには随分こだわって研究しました。

歌中のバッキングといっても・・・・
>コードのカッティング
>アルペジオ
>単音のカッテイング
>ミュートした単音
>2~3音でのスラーやダブルストップ
>白玉で流したり
>オブリを挟んだリフっぽいバッキング
その他にもかなりのバリエーションが書ききれない程沢山あります。

大体がツインキーボードでやる事が多かったのでギターがガンガン5~6音でリズム刻んじゃうとアンサンブル的にはNGでした。
そんな時ギタリストは割と1・2・3弦でコード感を出せる音を選んで刻んでいました。

もう一つ大事な事は、歌メロにぶつからない音を選ぶ事は勿論ですが、鍵盤ともぶつからない音を選択する事です。

私が良く研究したのは、“ニール・ラーセン”と“バジー・フェイトン”のコンビの演奏でした。
のちに2人はバンドでやるのですが、随分参考になりました。
アンサンブルの中でいかにバランスの良い音を選ぶとサウンドが際立って良くなります。

基本的にはギターと鍵盤がトップノートを合わせると音抜けが良くなりますよね。

余談ですが“バジー・フェイトン”の一番好きなプレイはスティービー・ワンダーの“スパー・ウーマン”ですね。シンプルなプレイですがツボを押さえた素晴らしいバッキングワークをしています。

これも余談ですが、若き日のカールトンとデビット・Tのバッキングが抜群な“マリーナ・ショウ”のアルバムもかなり勉強になりました。
噂では、デビット・Tのパートは歌入れ後に録音したらしいです。なるほどな・・・と思います。

バッキングでは音色の選び方以上にコードに対して何の音を選ぶかがギタリストの生命線でした。テンションを使うか使わないか、何番目にテンションの音を入れるか・・・色々です。

開放を使ったオープンコードも随分研究しました。

例えば循環進行の典型的なA→A7→D→Dm を変化させて・・・
Amai7→A7onG→Dmaj7onF#→Dm7onF にします。
低音を半音進行に変えて9thのテンションと開放を使うと素晴らしく拡がりのあるサウンドが得られます。

最初のコードは・・4弦7f/3弦6f/2弦開放/1弦開放
次のコードは・・・4弦5f/ ↑ 同上
次のコードが・・・4弦4f/弦2f/2弦3f/1弦開放
最後のコードは・・4弦3f/ ↑ 同上
この後Bm7onE にでも行けばアルペシオでもコードを流してもいい感じのサウンドになる筈です。

歌伴の仕事では当たり前の押さえ方のコードでは仕事にならない事が多々あります。
自分で常にボイシングを工夫して演奏していました。

オープンコードを上手く使ったのはクリストファー・クロスのニューヨークシティ・セレナーデがいい例でした。
弾いていたのはルカサーでしたが、音色、音の選択、歌とのタイミング、どれを取っても完璧でした。

その後は、マイケル・ランドウなども数々の歌伴で素晴らしい音使いでバッキングしていましたよね。
彼のコードワークは完璧だと思います。ギターが出せる響きを研究しまくったんでしょうね。

エリック・ジョンソンも似た感じのコードワークですが、歌伴をやらないので一度歌のバックで弾く彼のギターは是非聴いてみたいですね。

そんな訳でコードに対しての音の積み方や響きや流れには随分気を配って仕事してました。
当然、リズムにもシビアに対応する事が最低の条件としてあります。

アンディー・サマーズも“ポリス”の有名な曲で延々と3度抜きのコードでアルペジオを弾いていましたし、坂本龍一さんも3度抜きコードを随分使っていた時代でした。

今もジャズを弾く時には当たり前のコードより少し考えたコードを弾くようにしています。
昔からのクセで m7-5の時に-5の音を一番下で弾いてしまいます、ベースがいれば成立するのですが・・・ソロだと厄介な弾き方です。

ギタリストの弾くコードはソロ以上に個性の出るモノだと考えています。
なにしろ例外を除いてギターは最大で6音しか出せないんですから・・・・。

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私の2008年。

早いものでこのブログも1年が経とうとしています。
この1年間は私のここ何年かの中では音楽的に一番充実した年でした。

正直なところ、ギターを買ってもう一度弾き始めた時は本当の趣味でやるつもりでした。
昔の事は昔のままとっておこう・・・と思って弾き始めたんですよね。
しかしギターに対しての思い入れは昔と変らない事がわかって、少しずつ活動の幅が広がったのが2008年でした。

私は1960年生まれ。20代の頃は60年製のストラトとレスポールと335とSGをの4本を揃えるのが夢だったんですよね。

話しは横道に反れましたが、2008年は確かにいい状況で音楽に接する事が出来ました。
去年(2007年)から少しずつですがライブハウスのセッションに参加し始めました。
今年(2008年)は年明けから人生初・・・と言ってもいい自分のバンドでのライブに向けて活動が始まって、1回だけで終わってはしまいましたが無事にライブをやる事が出来たのが今年の始まりでした。
バンドでのライブ自体、現役時代も経験が1度しかないので不安だらけでした。
その事が逆に自分のギターにいい意味でプレッシャーになって何とか行けるところまで行くきっかけになりました。

現役当時の友人の存在も随分と大きかったです。
ボーカリストの友人(ジャズボーカル)の手伝いも出来、プロのステージにももう一度立つ事が何度か出来たのも現役時代の自分があったからだと思います。

ライブハウスでのライブの他には、日本で一番有名な浦安のアミューズメントパークでのライブやら色々やらせてもらいました。

そんな中でも日本のジャズドラマーではトップクラスのF井さんと2回同じステージに立てた事、ベーシストでは昨日デュオで共演出来た香津美バンドにいたG・リーさん、その他にも現役バリバリのプレーヤー・・・。
まさかこの私が一緒に演奏出来るとは思ってもいなかったミュージシャンと一緒に出来た事は2008年の最大の収穫です。

オリンピック前からは仕事と練習の両立にかなり苦労した日々が続きましたが、昔さぼっていた練習を今取り返しているような感覚でした。
仕事と両立、実は出来てはいなかったとも思います。プロのステージの前は有休を使いまくって練習に没頭していた今年の後半でした。

2008年、まさかここまで自分が出来るとは考えてもいませんでした。
ブログには昔話や楽器関係の事ばかりでしたが、来年は今の自分の事や今使っているギターについても書いていこうと思っています。

2009年は既に別に活動する予定が立っていて、小規模のバッキングの依頼も来ていて今年も少しやっていたアレンジも本格的に依頼が来ている状況です。
もっと楽しみなのは現役時代の先輩ミュージシャンとのライブの予定も入っていて、50歳までにどこまで出来るか来年にかかっています。

今年から始めたブログですが、来年も続けられるようにギター同様頑張ろうと思っています。

LINE6・PODの話し。

ギターを再開して“ゴダン”のギターを買って家でチマチマ弾いていたんですが、アンプを持っていなかったので慣れるにしたがって物足りなさが出て来ました。

やはりエレクトリックギターはアンプから音が出て成立する楽器なので、当然と言えば当然です。

アンプを買う事も考えたのですが、その時は人前で演奏する予定もその気もさらさら無かったのでアンプの必要性は感じませんでした。
現役当時も家でアンプを使う習慣は無かったものでチョット考えました。

昔はヘッドフォンアンプなんて物が存在していて、私も持っていました。早い話がヘッドフォンにちゃちなアンプが内蔵されていてギターに繋ぐと何となく生音よりはいい感じがした覚えがあります。

それから時代を経て、ギターの周辺機器は目覚しい進歩を遂げていました。

PODの事は雑誌で読んだりしていて知ってはいましたが、あそこまで進化している物だとは夢にも思いませんでした。

ギターを買った楽器店に相談したところ、PODのフロアタイプがあるとの事で早速試させてもらいました。

pod.jpg

私がギターを弾いていた頃にPODが存在していたら一体幾らするのか見当も付かない程の性能でした。

同じタイプのBOSSの物も試したんですが、PODにした理由は音の太さだけでした。
どちらも甲乙つけ難い性能でした。

PODで一番気に入っているのは“LINE6クリーン”と言われるクリーントーンです。
取説を読むと、JCの音にマーシャルの低音を加えた・・・とあります。
このクリーントーンは本当に絶品です。同じ音のするアンプがあればすぐにでも手に入れたいんですが、PODはヘッドフォンでモニターするので多分スピーカーを通して同じ音を作るのは大変だと思います。

一度も空気を通らずに作られた音は、スピーカーから空気を通して耳に届く音とは相当な差がある事は間違いないと思います。
アンプシュミレーターの共通の問題点だと思います。

PODは買って暫くは随分と研究して色々な音を作っては遊んでいました。
マーシャルの歪み系の音はかなり気持ち良くて、意外と気に入っていました。

ただ気に入る音ってやはり昔と変らなくて、何となく昔自分が弾いていた音に近づいて行ってしまうんですよね。
音の好みはやはり何年経っても極端に変らないんだと考えさせられました。

私の考えでは、PODはやはりそこだけで完結する物だと思います。PODからアンプに通して使うのはもの凄く無理がありました。
一度出来上がった音を更にアンプに通すのはやはり無理があるんでしょうね。
逆に、PODから直接パワーアンプに繋いで使うと少しはましだと思いますが、やはりライン専用のペダルボードと考えるのが正解なんではないでしょうか。

やはりギターはギター本体とアンプの2つがあって成立する楽器なんだと思います。

PODもやはり“ゴダン”のギターと共にアメリカに渡ってしまい私の手元にはありません。

過去のライブ体験・ジョージ・ベンソン編。

ジョージ・ベンソン・・・
ハッキリ言って大好きなギタリストです。ストレートなジャズアルバムを出していた頃から好きなギタリストでした。

ブリージンがヒットする前のジョー・ファレルと共演したアルバム“ベンソン&ファレル”は今でも大好きなアルバムです。
当然ブリージンも同じ様に好きなアルバムです。

私が過去にベンソンのライブを見たのは1回だけ、確か84年か85年の名古屋城ホールでした。

あるツアーの空き日が名古屋で1日あって、スタッフからベンソンのライブが今晩あると知らされて速攻で行く事に決めました。
運良く当日券を手に入れる事が出来、バンドメンバー2~3人と一緒に見に行ったんですよね。

当時のベンソンはブリージン以降、最もジャズから遠ざかった時期ではないでしょうか。
ギタリストの私としてはベンソンの弾くジャズギターを聴きたかったのですが、ほぼダンスミュージックっぽいファンキーな曲ばかりでした。

ギターを持たないで歌に専念する事も多々あって、私的にはチョット的が外れちゃった印象でした。
時代背景を考えると仕方が無いでしょうね・・・。

しかしやはり流石はベンソン!
ソロをとった時のフレーズや音は他の人には出せないベンソンサウンドでした。

バックミュージシャンも流石に黒人の一流どころ(セカンドギターとシンセの方が白人だったと記憶しています)のグルーブには感心させられっぱなしでした。

まぁ、あれだけボーカルアルバムがヒットしてしまうと観客に受けるのはストレートなジャズよりダンサブルなボーカルナンバーなのは仕方が無いとは思います。私でもそうしたと思います(笑)

そのライブから中々ベンソンを見る機会はありませんでした。
ただ90年前後に出したビックバンド(ベイシー楽団だと思います)との共演アルバムはこれ以上無い・・・と思われる素晴らしいジャズギターを弾きまくっています。

近年の彼も年齢のせいか、マッコイ・タイナーと演ったりして随分ジャズギターを弾いていてくれるのでとても嬉しく思います。



私が見たライブの時は既にイバニーズのベンソンモデルを使い始めていた時期でした。
アンプは何を使っていたか良く分かりませんでした。
確かに素晴らしい音で弾いていましたが、出来ればもう少し小さいホールで弾く彼の音を聴いて見たかったです。

噂では彼のイバニーズは市販品とは全くの別物らしいです。

実際レコーディングで弾くギターはイバニーズ以外の物を使っているようですし・・・。レコーディングで使うアンプも彼にはちょっとミスマッチ?と思われる“ダンプル”らしいです。

私も何度か友人の持っていたベンソンモデルを弾かせてもらったり、楽器店で弾いた事がありますが市販品はイマイチぴんときませんでした。

私のギター人生ってフルアコには意外と縁が無いんですよね。
欲しいフルアコはあるんですが、値段が7桁になっている今のご時世では中々手が出ません・・・。

そんなこんなで一度しか見ていないベンソンですが、印象はあまりいいものではありませんでしたが次の機会があれば是非期待して聴きに行こうと思います。

譜面と私。

ギターで仕事をする様になって常に譜面と向き合って来ました。
高校時代から譜面を読む事にはあまり苦労する事がありませんでした。クラシックの教育を受けた事も無く、妹が習っていたピアノのバイエルをギターで弾いたり、中学生時代に譜面に接していたのは音楽雑誌くらいなものでした・・・。

初見・・・と呼ばれる作業にも割とスンナリと入って行けた事がプロとして仕事をこなせた一因でした。

譜面を読んでギターを弾く事が仕事になってからは、殆ど曲を覚えたりする事が無くなってしまい未だに曲を覚える事がとても苦手になってしまいました。

曲を覚えてギターを弾いた時代は中学生から高校に入ったくらいまでで、その後はコピーする際も全て譜面に起こしていたので昔コピーした曲でもうろ覚えになってしまっている曲も沢山あります。

最も苦手なのはコード進行を覚える事で、現役当時もソロの美味しい所やキメは覚えられても曲中のコード進行はかっらきしでした。

今でも曲は全く覚えられません。ジャズで云われるところのメモリーは全く効きません。
自分の好きな曲でもメロディーすら譜面が無いとおぼつかない状態です。

一時はそんな職業病的な状態を回避しようとしましたが、もうこの年齢なので今は諦めています。
アドリブをとる際もコードネームを見ないと音が浮かんでこないのと、テンションノートが分からない状態になってしまいます。完全に諦めました・・・。

3コードのブルースでもコード譜があると安心して弾く事が出来ます。
今、何処を弾いて何のコードなのかこの先のコードが何なのかが分かると、とてもリラックスして弾く事が出来ます。

そんな状態はハッキリ言ってギタリストとしては失格だと考えてしまいます。
長年譜面だけを見てギターを弾いて来た後遺症としか思えません。

昔は譜面を見てもOKなステージが殆どでした。たまに極力譜面無しで・・・と言われるステージも経験しました。
どんなにリハを重ねても1ステージ分の曲を覚える事は出来ませんでした。

そんな時はアンチョコをあちこちにバラ撒いてステージをこなしました。
一番いい置き場所はボリュームペダル付近・・・モニターに貼り付け、それとラックやアンプの上でした。
モニターには大体曲順を貼り付けていたのでその横に見事に場所を確保した感じです。

モニターにはしっかり貼り付けないと音圧で譜面が飛んで行きます。
ラックやアンプの上はステージ上で横を向いて弾いているように見せて、チラチラ見れるので中々具合が良かったです。
足元はアンチョコだらけでちょっと困ったなんて事もありました。

自分でしか分からないアンチョコを作成して貼り付けてステージをこなしたもんです。
そう言えば昔のフォークシンガーはアコギのボディーサイドにアンチョコを貼り付けていたりしましたよね。

私の経験ではキーボードプレーヤーでもかなりの確率でアンチョコは用意していました。よく一緒に深夜のファミレスでアンチョコ作りをしたもんでした。

キーボード関係者は置き場所に困らないのがとても羨ましかったです。

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Author:kamiyo.m
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