チューニングとピッチの調整について。

ギターは弦が6本(最近は7本のも出てますが)と6本それぞれに副弦を足した12本が基本的です。
ギターの弦はギターのカテゴリーによって種類・ゲージ・スケールは様々ですが、私が最も親しんだ6弦エレクトリック・ギターに付いて書く事にします。

プロ・アマ問わず、チューニングの甘いギタリストは度々見かけます。
日本のトップ・ギタリストの一人、高〇正〇さんは私が聴く限り、初期の頃からギターのピッチがアンサンブルに対して微妙ですが常に低く聴こえます。チョーキングも若干ですが低い所で安定しているので、もしかしたらご本人の癖なのかと思います。
ただいつ聴いてもいつも一定の感じで低いので不思議です。ひょっとして狙っているのかも知れません。
代表曲ブルー・〇グーンのテーマの出だし2個目Bの音はいつ聴いても低いと思います。

ピッチが甘い音はアンサンブル上で他の楽器の出す音と微妙にぶつかるので、他の奏者の安定したピッチに影響を与えてしまいます。
特に管楽器やバイオリン等の常に耳でピッチを探して演奏する楽器は、全体の中にずれたピッチが鳴ると自分のピッチが取り難い状況になってしまいます。
アンサンブル以上にもっと深刻な状況はソロ・ギターの時で、各弦のピッチ・バランスが合って無いと何を弾いても違和感しか感じられません。

チューニングと一口に言ってもでギタリストそれぞれの方法論があってこれが正解・・・とは言い切れないのがチューニングの難しい所です。単音のソロなんかはチューナーの目盛り一つ程、高目に合わせると音抜けが良くなるなんて言われてました(本当はどうなのか分かりません)。
ピアノの様に調律師の方が演奏前に完璧なピッチにセッティングして頂けるなら悩まずに弾けるんですが。その調律師の方ですらピアニストのご指名がある位ですから、やはり調律師の方各個人にも癖や弾く側にも好みのピッチがあるんだと思います。
なのでギタリストも色々な角度から様々な方法で自分なりの工夫でピッチ調整をするしか無いと思います。
最近はギター・テクと呼ばれる方がステージ前にミュージシャンのギターを調整してスタンバイさせてますが、それは弾き手の要望に合わせた調整をしてくれる訳でギタリストの側のポイントが無いと調整も上手く行かないと思います。

私も過去にリペアーショップから戻ったギターが妙なチュ-ニングで、全部自分で戻した事もあります。リペアマンとの好みの違いだったんだと思います。
自分の弾き易いピッチはやはり自分でポイントを掴むのが大切だと思います。

私が長年ギターを弾いてきて自分で身に付けたチュ-ニングは、こんな感じです。
あくまでも私個人がやっている方法や考え方ですから、あくまでも参考にして頂けたらと思います。

まずは何はなくても“チューナー”を使います。
チューナーが無い時代を経験して来た私としては、チューナーのありがたさは身に染みています。
ある調律師の方がいっていましたが、絶対に人間の耳でかなわないのが“疲れや体調”が影響しない事だそうです。
確かに疲れた時は耳が死んでくる・・・って状態ですね。

チューナーを使ってまずはオクターブ・ピッチを調整します。
この時は弦が新品か何日目か・・が大きく影響します。新品の弦は倍音をかなり出しますし、古いと弦その物が伸びて安定しません。私は新品を張って2~3時間弾いた時に合わせます。特に理由はないですが習慣みたいなものです。(エリクサーは新品から行けます・・)

オクターブピッチは理論上は多分ネックが真っ直ぐな状態が一番合うと思いますが、ネックは常に微妙にソリが発生していてゲージが太いと弦の張力でソリます。ですから、完璧なオクターブ調整は無理だと考えて多少の妥協はします。
一般的にオクターブ調整は12fの実音とハーモニックスの音程が合うように調整します。ただこれも、ハーモニックスのポイントが一定している事と実音ほ弾く際の押えた指のフレットに対しての位置が一定している事の2点が大切です。

ハーモニックスと実音を合わせるのはもう一つ大事なあって7Fのハーモニックスと実音です。
12Fのオクターブ調整と同じ位重要なポイントです。ネックのソリの状態を判断する事も出来るので、私はこのポイントの調整も一緒にしています。

実際にギターを弾く際にはハ-モニックスの音は頻繁には使いません。オクターブ調整の目的はハーモニックスと実音を合わせる事によって、同一弦でのオクターブ離れた実音同士のピッチを合わせる事だと思います。

私は3Fと15F・5Fと17Fの実音同士のピッチが合うところを探します。1弦で言えばGとAの2種類がオクターブ離れているので計4つの音が合う一番の妥協点を見つけます。ただし高い音の方が絶対に低くならないのが原則です。
理由は実際の演奏時は音程が高くなった時にピッチが下がると違和感を感じさせます、逆に音程が低い時にピッチが高いのも同様です。
実音をチューナーで測ると分かると思いますが、近年のジャンボフレットなんかでは特に顕著ですが弦を押さえる力で若干ピッチが変ります。ですから常に一定の力で弦を抑える必要がありますが、慣れれば特に問題は無いと思います。1~6弦まで全部を同じやり方で合わせてオクターブ調整は終了します。正し5・6弦は弦のバラつきや17Fの音はあまり安定しません。ゲージのの問題もありますし、あまりシビアに合わせようとしても中々難しいと思います。

フルアコやアコースティク(スティール・ガット等)系のギターは例外を除いては、細かいオクターブ調整が出来ません。当初からハイポジションで弾く事を想定していなかった事のなごりだと思いますが、近年はハイポジションも当然多用しますし、弾き手が何処まで妥協して弾ける調整(弦のゲージ選択・ブリッジの駒の高さ調整)をするかしかありません。店頭のフルアコが違和感のあるピッチなのも(意外に多いです)、仕方の無い事だと思います。ギターのチューニングは妥協も必要だと考えるしかないと思います。

チューニングに関してシビアに拘るなら、最新のギターにある様なアールの全くない指盤にゆがみとソリのないネックのギターに適度に細いゲージの弦を張って極端に弦高を低くセットすればかなりの精度でオクターブ調整が出来ると思います。
更に、セッションギタリストで有名なバジー・フェイトン(バズ・・と言う表記もありますが、私の世代はバジーでした)の考案したチューニング・システムを組み合わせれば完璧に近いと思います。

ここから通常のチューニングをします。
まずはチューナーで大雑把に6本を合わせますが、6弦から1弦に向かってチューニングすると1弦が終わった時には6弦側の音程が下がってしまうのがギターの特性なので、次は6本の音程が揃う様に3・4弦をまず調整して1・2弦と5・6弦を合わせて微調整します。
それでも又それぞれズレるのでもう一度細かく合わせます。
ここまでを開放でやってもいいと思います。
6本共ピッチが合ったところで次は全ての弦で出せるA音を全部弾いて(モチロン単音です)更に細かくチューニングします。
同じ音だけで合わせるのは初期のチューナー(コルグ)が各音ごとにツマミを操作するので面倒な事を省略していました。その時の癖が残っているだけなので若い世代の方は違和感を覚える作業だと思います。
ここまでをStep①とします。

次にリフで多用する6弦開放とEの7th系のコードを組み合わせた時に重要な開放と実音を合わせますが、基準を開放側にしないと面倒なので開放はそのままで実音の方を合わせます。
これは単純に6弦開放のEと5弦7Fの実音が合うように合わせます。1弦まで順に合わせます。
同じ開放を使って今度は6弦開放のEと4弦2Fの実音を合わせます。同様に5弦開放と3弦2F・・と3弦開放まで進んで終わり。
アコギの場合ローコードの響きに影響が大きいので、このポジションのチューニングはシビアに合わせます。
同時開放無しのオクターブも合わせます。俗に言うオクターブ奏法のポジションで合わせます。
ここまでをStep②とします。

ここ迄でほぼチューニングは合った感じですが、ギターはコードも弾く楽器なのでコードの響きに違和感があると駄目だと思います。私は開放を使わないコードと使うコードの両方を弾いて響きをチェックします。
開放を使わない場合、6弦5F・4弦5F・3弦5Fで確認します(2弦5Fも鳴らす事もあります)。単純なAm7ですが、合ってないギタリストをよく見かけます。これは6弦とほかの弦とのバランスを確認するのに弾く事が多いです。

高音域のコードも確認したいので、オーソドックスなCmaj7を4弦10Fをベースに1弦7Fをトップにして確認します。もうチョット上のポジションを確認する場合は4弦10Fをベースに1弦12FをトップにしてFmaj7を弾きます。
メジャーコードは単純ですが響きを確認し易いので、ついついこれを弾いてしまいます。同じ理由でパワーコードも響きの聞き分けが簡単なので使えると思います。

開放を使うコードの場合は、その時々でバラバラです。何故かマイナーコードを弾いてしまうのも何かの癖なのか・・・と思います。
コードの響きを全てのフレット上で完璧にするのは不可能です。同じEの音でもCmaj7の時のEとEmaj7の時のEとでは理論上は若干違うピッチになると聞きました。突き詰めて考えた場合なんでしょうが、基本的にギターで全てを合わせる事は難しいのでコードに関しては経験とか感・・・で対処するのも必要だと思います。
ここまでをStep③とします。

次に自分のいつも弾き慣れたフレーズ等を弾いて、普段聴こえる音程と違和感や変化がないか確認します。
弾き慣れたフレーズは頭の中に音程差が入っているので、思った以上に効果があります。
そういったフレーズを何種類か持っていると、演奏中でも“この音低いかな”・・・と思ったらチューナーなしでも微調整する事が出来て便利です。
ここまでをStep④とします。

私はStep①~④を組み合わせてチューニングをしますが、順番はランダムです。参考にしていただければと思います。

以上でギターを演奏する上でのチュ-ニングは、ほぼ合うと思いますが、何度も書きますが弦楽器しかもフレットのあるギターで完璧なピッチを望むのは非常に困難です。
フレットを移動出来ないのは勿論の事、温度や湿度の影響を弦が受ければピッチも変るし、ピッキングを強くすると弦も緩むし、ナットやブッリジに弦が干渉して引張られたり、気合が入って強く押さえると音程は上がるし・・・ピッチに関して、いい事はあまりありません。

ただ正確なピッチだけが音楽の全てでは無いと思います。
正確な計算上のピッチで音楽を奏でると無表情な音がするとの事です。
正確と言うより正しいピッチを身に付け演奏するべきだと思います。聴いていて違和感なく心地よい響きや、他の楽器とのピッチの音楽的なズレが無い事の方が大切なはずです。

チューニングに関しては昔のように“フレット音痴”なギターは、まず無いと思います。
ですから日々ギターを練習する過程で最低限の相対音を身に付ける事も充分可能なので、ただフレーズの練習したりコードのポジションを覚えるだけで無く、音程差とか各弦の響きのバランスなんかに注意しながら練習すれば自然と身に付く事だと思います。その為にもきちんとチューニングしたギターで練習する事をお薦めします。

チューニングが悪いとどんなに凄いフレーズを弾いても中々周りは納得してくれないもんです。

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ギターの音・音作りに関して。

一年以上の間、更新出来なくてすいませんでした(m(ー ー)m)。

最近はギターを弾かないで、聴く事に専念している状態です。特にギター以外のジャズにのめり込んでいます。
特にトランペットとサックスの名演や名盤には、まだまだ知らない素晴らしい演奏が沢山あって時間が幾らあっても足りません。
ホーン・プレイヤー達は聴けば直ぐに誰の音と分かる位、個性的な素晴らしい音を出します。
ギタリストでもやはり、自分の“音”を確立しているプレイヤーはウェスを始めサンタナ、ジョニー・ウインター、パット・マルティーノ、デビット・T、エリック・ゲイル、バン・ヘイレン・・・ちょっと考えただけで様々なジャンルのビッグネームの名前が出てきますよね。

私もギターを弾き始めた頃、好きなギタリストのコピーを始めて最初に思うのは同じ楽器を使えば同じ音が出るかな・・・と勝手な思い込みをしていました。
そう思うのは誰しも当たり前の話だと思うし、決して間違った考えではないと思います。
確かにストラトとレスポールではそれぞれの特徴ある部分は全然違う音ですし。
ある意味好きなギタリストと同じ楽器を持つのは、アマチュアミュージシャンの夢みたいな所もありますからね。モチベーションを上げるには最高のアイテムだと言えるでしょう。
昨今のフェンダー・ギブソンのアーティストのレプリカモデルが受け入れられている事でも分かると思います。

ただ、同じ楽器を手にしてから考えなければならないのは最初に記した“自分の音”についての事だと思います。
過去の私の様に、セッションで要求された音や流行の音を好き嫌いに関わらず出して(弾いて)いると自分の本当に出したい音・好きな音が希薄になると言うか、好きな音が多すぎて、軸がブレてしまいます。(この事は私個人の性格も影響しているとは思います)
好きな音が多い・・出したい音も多い・・結果ギターによって色々な音に対応しようと思うあまり所有する本数が増える。。。
そんな時、人間はギター本体の音や可能性より、そのギターを使っていたギタリストの出す音が固定観念として残っていて・・この音にはこのギター・・この雰囲気の曲にはこのギター・・誰々っぽく弾きたいからこのギター・・なんて状態にはまり込むのでは。しかもギターを持ち替えてもアンプのセッティングはそのままでプラグを抜きかえるだけ・・なんて事に。
事実、私もそんなギター弾きであったと思います。

そんな時にストラトならリアとセンターのハーフトーン・・レスポールならリア全開だけ・・335はフロントのみ・・P-90が2発ならセンターのみ・・テレキャスのトーンは触った事も無い・・なんて事に。
全て過去のギタリスト達の使って来たそのままって感じで、自分のアイディアや感覚は既に無いに等しいと思います。
確かに同じギターなら似た音を出すには近道なのかも知れませんが、そのギタリスト(好きな)とは、ピッキングから使っている弦(ゲージ等)・アンプ(出力も含む)・ピック・握力・オマケに国ごとの電圧の違いなど同じ部分はギターだけなんて事だってあります。

形から入るのも間違いでは無いでしょうが、ジャズならフルアコ・フュージョンならセミアコかコンポーネントギター・サザンロックならレスポール(ボトルネック付き)・メタルなら尖がりギター・ロックならストラトにアーム・カントリーはテレキャス・・・まだまだキリがありません。
デビュー前のビートルズはそんな先入観の無い、グレッチとリッケンバッカーとヘフナーを使ったと言う事ですが、それはそれで成功したんですが日本の数あるビートルズのコピーバンドは120%上記のギターしか使わないのが現状として残ってしまいました。

70年代の日本を代表するジャズギタリストの増尾好秋さんは58年のレスポールスタンダードをメインで使っていました。(当時の日本のジャズ界ではソリッド・ギターは駄目みたいな風潮があった様です)
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同じく70年代アメリカでテッド・ニュージェントって方はグランド・ファンクばりのロックを事もあろうかデビット・Tと同じ尖がったカッタウェイのバードランドでギンギンにロックギターを弾きまくっていました。チョーキングしまくってチューニングが狂うのか(ブリッジもストックのままでした)1曲ごとにギターを代えていました。同じタイプのバードランドを所狭しとステージに並べていたのが印象的でしたが、確かに音はロックしていました。
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どちらの例もギタリストの考えるいい音が、そのギターで出るから使ったんだと思います。どちらもメインでずっと使っていた事を考えると相性の良いギターだったんでしょうね。

過去の自分の音を確立してきたギタリスト達は、確固たる音・自分の出したい音がはっきりと分かっていて、その音を出すための努力をギターの音に頼らず自分の指や弾き方やアイディアを駆使して出そうとして来たのではないかと思います。

ウェスはオクターブ奏法ばかりが表に出ますが、独特の単音の時のグルーブ感や音色は親指の弦に当たる部分がピックの様に変形して硬くなっていた為だと言われていますし、ディメオラのスッタカートの効いた独特の早弾きミュートは家の中で大きな音を出さない為に工夫して弾いていた時の癖だと聞きましたし、クラプトンのウーマントーンは偶然ローディーが手渡したギターのトーンが閉じられていたとの事ですし、同じくクラプトンのストラトのハーフトーンは弾いている時に右手がセレクターに当たって偶然出た音とも言われていますし、バン・ヘイレンのタッピング(ライトハンド)に至っては常に爆音で練習出来る環境が無ければ出て来なかったと思います。

先入観や固定観念を持たなければそれぞれのギターには色々な音が残されていると思いたいですし、ギターの音作りってギターのブランドや種類や色・形に捉われ過ぎず、自分自身の弾き方でどんな音を出すか又は出せるかって部分もギター選び以上に“自分の音”を作る時に必要な事だと思います。

そう思ってこの映像を見て頂くと、彼の出す音ってギターが出している音ではなくて彼の音が出ていると思います。
“コンファメーション”のアドリブソロの部分だけですが、素晴らしい演奏だと思います。
他の映像を見る限りギター(サドウスキー)からブギーに直だと思います。アーム付きのストラトでこの音は中々出せませんね。



さすがです。

アンプのセッティングに関する音作りの話し。

先日ブギーの小型のコンボアンプを入手したので、アンプのセッティングに関しての事を書こうと思います。

アンプってそれぞれがキャラクターを持っている訳で、購入する時点で自分の出したいサウンドにマッチしたアンプを探すギタリストがほとんどだと思います。
勿論、使っているギターとの相性もあるんでしょうがある程度のアンプなら後は音の好みでアンプ選びを私はして来ました。

取りあえず私が今まで自分で買って使ったアンプって前の記事とダブリますが、こんな感じです。

仕事をするようになって直ぐ格安で譲り受けた、多分今はもう無くなってしまったメーカーでベースアンプで比較的有名だった“ウエスト”って云うレアなアンプからスタートして、“ミュージックマン210” “ポリトーンミニブルート” “ブギーの50W” “JC77” これはステレオで使う為2台 “特注のアンプ”

ギターを再開してフェンダーの“ブルースデラックス”と先日購入した“ブギーのエクスプレス”が全部です。

仕事ではJCの120やら、フェンダーのツインをレンタルでかなりの数を使ったと思います。

よく考えてみれば色々なタイプのアンプを持っていたと思います。それぞれが個性のあるアンプだったわけですが、セッティングのせいなのか自分の音の好みなのか自分の音なのかは分かりませんが、基本的にどんなアンプでも“自分の音”みたいなのが出ていたと思います。

私が思うに、実はアンプって凄く重要なウエイトを占めていると思います。少々難のあるギターでもいいアンプで弾くとそれなりの音って出るもんなんですよね。

セッティング時の話しに戻ります。
まず当たり前ですが、ギター側はボリュームもトーンも全開にします。

私は基本的に昔からアンプのセッティングをする場合、マスターボリューム付きのアンプなら取り合えずマスターでは無いボリュームは5に合わせます。
理由は特にありませんが、JCみたいなマスター無しのアンプの場合も5くらいが一番アンプの美味しいところを出してくれると思うんですよね。

よくあるパターンで、マスター10・ボリューム2~3なんてのはボリュームの美味しい部分を使って無いと思うんですよね。
特に真空管のアンプでは2~3では腰の無いサウンドに感じてしまいます。

次はトーンのセッティングですが、私が今まで使っていたアンプってミドルは必ず付いていました。
トレブルとベースだけってアンプは使った事がありません。

トーンをセッティングする場合、JCの場合に限りオール5で合わせて足りない部分や出過ぎた部分を調整していました。ただJCを使っていた頃ってインターサウンドのプリアンプも使っていたので、どちらかと言えばインターサウンドで微調整をしていました。
最近JCを使う事は殆どチャンスが無いです。リハーサルでも必ず自分のアンプを持ち込んでしまっているので。

JC以外のアンプの場合(この場合真空管アンプって事になります)使うギターがシングルコイルかハムバッキングによってトーンが大きく変るので中々基準って見つけ難いんですよね。
そんな時私は昔から3弦の開放の音を基準にセッティングする事にしています。

ナゼ開放か・・・と言うと、右手で開放を鳴らしながら左手でトーンの調整が出来るという単純な理由からです。
ただ3弦って実は一番ギターのトーンを決定づける上で大事な音域だと思います。

ここから先は感覚なんですが、3弦の音を聴きながらまず最初に調整するのがミドルです。
ミドルを全開にしちゃうと確かに特性はフラットになりますが、トレブルやベースの効きが弱まってしまう感じがします。
大体3弦がギラつく一歩手前くらいで張り・・・と言うか腰のあるポイントを探します。
ギラついた3弦の音って凄くその後のセッティングに支障をきたすと思います。

ミドルが決まってしまえば後はまずトレブルを5に合わせて、ベースはやる音楽にもよりますが3~5くらいで一旦落ち着かせます。
昔はここでブライトスイッチが付いていればONにしたんですが、今は間違いなくブライトスイッチはOFFです。

そこまでは3弦の開放で調整出来るんですが、そこから先は他のギタリストだと多分おもむろにフレーズを弾き始めると思うんですが、私の場合これも昔からの癖なのか、この音が好きなのか分かりませんが4弦の3f・3弦開放・2弦1f・1弦開放を下から順番に鳴らして行きます。
コード的に言えばF分のCって感じですかね。

このコードを順番に弾いてトレブルを調整する事にしています。その時は1弦の開放と4弦の音のバランスに注意してトレブルを決めています。

最後にベースを調整するんですが、これはさすがに6弦の開放で合わせます。
6弦が曇らない・・・と言うかボワ~ンとしない事が決め手になります。

今は弦のゲージがそこそこ太いので、6弦とそれ以外の弦のバランスに意外と苦労します。
ベースだけは演奏中もチョコチョコ調整するのを昔もよくやっていました。
それ位ベースの調整は意外と難しいんだと今でも思います。

あまりツマミの位置に捉われずにその時出ている音を聴いて調整する様に心掛けています。
アンプの位置や、どんな場所で弾くかで変化していくのが当たり前な筈で、このアンプとこのギターならツマミの位置はこれ・・・なんて事は絶対にしません。

そんな時に自分の基準になるコードなりを持っているとセッティングって意外と楽だと思います。
私は先ほどのコードが何故か昔から基準になってしまっています。

ギターを買う時にも真っ先に弾いてしまう位自分の中で基準になってしまっている位です。
意外とギターの鳴りやバランスを見るのに凄くいいと思うので試してみて欲しいと思います。

買ったばかりのブギーも自宅で今セッティングに悩んでいるところです。
もうちょっと大きい音量でやれればいいんですが、次のリハーサルで試せるので今から楽しみです。




エリクサーの話し。

現役時代に使っていた弦については前に書いたので、今使っている弦について書く事にします。

現役当時一番お気に入りだった弦は“ディーン・マークレー”だった事は前に書きました。
今一番気に入っている・・・と言うかこれから先もずっと使って行くつもりの“エリクサー”について書く事にします。

私の現役当時は、コーティングされた弦なんてのは勿論存在しなくて弦は弾けば錆びるのが当たり前の時代でした。そんな中でもディーン・マークレーは錆びこそしましたが張りたての音の持続が一番良かったんですよね。

それから数十年を経て弦もかなり進化して、コーティング弦なる物が登場して来ました。
その先駆けがエリクサーだったと思います。

ギターを再開してやはり悩んだのは弦だったんですよね。取り敢えず“アーニー・ボール”と“GHS”は昔から好印象の無い弦だったので“ダダリオ”をチョイスしたんです。
ダダリオ自体カールトンが使っているらしかったので、無難かな?と思って使ったんですが楽器店の薦めもあってエリクサーを試してみました。(最初は値段が高いから薦められたと疑心暗鬼でした)

初期のエリクサーはコーティングの度合いが過度で、ヌメヌメ感があったらしいですが私が使い始めた頃はそんな事も無くいい感じのコーティングでした。

ダダリオを問わず数ある弦のメーカーはやはり弦の個体差と言うか当たり外れみたいなのがあって、特に巻き弦が暴れ気味で、酷い時はピッチすら合わせるのが困難な事が何度かありました。
昔もそれで随分悩まされました。ディーン・マークレーはほぼそう言った事はありませんでした。
エリクサーはコーティングされた分だと思いますが、巻き弦に関しては100%に近い位安定していると思います。

錆びない事がエリクサーの売り物みたいに思われがちですが・・・確かに錆びない事は事実です。
が、しかし私が一番エリクサーのメリットだと思っているのはコーティングされた故に巻き弦のタッチと言うか指の当たりが物凄くスムーズで、左手に全くストレスを感じない事なんですよね。

噂ではエリクサー自体はダダリオをコーティングした弦だとの事です。同じ工場で作られた弦を使っている・・・との事ですが真偽の程はわかりません。

張りたての音は確かに物足りないと言うか、張った瞬間からシットリした感触の音なんですよ。(この事がフラット弦を使わずにジャズトーンが出易いんですよね)
それが逆に今の私にはピッタリの感じでちょっと他の弦は使えない感じです。
0.11を使っていますが、単音にもカッティングにも丁度いい感じのテンション感で私の感想では他のメーカーの弦より多少緩く感じます。
テンション感に関しては個人差もあるでしょうが、私の場合セッティングは比較的ローアクションなので一概には言えないと思います。

エリクサーの音自体は多分ロック系の音には似合わないかもしれません。落ち着きのある音なのでドンシャリなサウンドには合わない弦だと思います。
ギブソン系と言うかハムバッキングとは相性のいい弦だと思います。フェンダー系のシングルコイルとはもしかしたら合わない感じの弦かもしれません。

クランチさせたりすると思いのほか上品過ぎる感じもするので好みの分かれるところだと思います。
ただデジタルディレイの返りの音は丁度いい具合のトーンなのが意外な発見でした。
ディレイの返りの音って結構サウンドに影響与えると思うんですよね。

確かにギュイ~~ンって感じの音のしない弦なのでちょっとサスティーン不足に感じる事は多々ありますが、良く考えてみればアコギにしてもフルアコにしても極端なサスティーンのする弦はあまり無いですよね。
0.09や0.10あたりの伸びのある音はチョット出し難い感じです。

逆にナチュラルトーンに関して言えばダダリオよりは遥かにいいと思います。
ピッキングに対しての反応も比較的素直に拾ってくれる弦だと思います。これって意外と気づかない点ですが、ピッキングに合う弦って結構限られちゃうんですよね。
使っているピックやタッチに合った弦ってギタリストそれぞれ絶対にある筈です。

錆びない事で弦交換をサボりがちですが、私の交換の目安は巻き弦の音で判断しています。
巻き弦がちょっとヘタッて来たら交換する事に決めています。
昔から低音弦のヘタッた音は苦手なんですよね。エリクサーの場合ヘタリが極端なのですぐに分かります。

弦だけは個人の好みが一番分かれるところだと思いますが、今のところ全てのギターにエリクサーの0.11を使っているので私の好みに一番合っているのかな?と感じています。

弦高について。

弦高・・・ギタリストそれぞれ好みの弦高で調整している筈です。
低目の好きな人もいれば高目の好きな人もいるはずで、そこがギタリストの個性にも繋がるんでしょうね。

新しいギターを買うと真っ先に弦高調整をするのが習慣です。

私は一般的な弦高よりも低い方が好みです。
ただ低目にセットするにはネックの状態が良くないと上手くセット出来ないので、ネックのいいギターを手にして来ました。

フェンダー系のアールのキツイ指盤は弦高の調整が厄介なのと、フェンダー系はスケールの関係からか特に2弦・3弦の2フレット付近の独特のビビリが苦手で(ある人に言わせるとそこがフェンダーの美味しい音・・・との事)基本的にフェンダーのギターは苦手です。
近年のフェンダーはフラットな指盤を採用しているようで、チョット気になっています。

低目にセットした弦高にフラットな指盤に高目のフレット・・・であればまず私の好みに調整出来ます。
今はレスポールだけ持っていますが、指盤のアールも殆ど気にならない程度で充分に弾き易い設定にしてあります。

3本ありますが、その中でも最新のモデルはほぼフラットな指盤にフレットの処理も感触が良くて私好みです。
ただ、カスタムショップ製のレスポールはリアマイクのエスカッションの高さがかなり高くて、これ以上弦高を下げると弦のビビリより先にエスカッションに当たってしまいます。

弦高低目・・・と言っても超極端な低目ではありません。
やはりチョーキングをした時の感触で調整しています。基本的に15フレットのチョーキングの感触を重視して調整しているんです。

あとはトーンです。これが一番重要な事で弦高によってトーンも変化します。
弾き易さも勿論ですが、トーンの美味しい弦高に調整しているつもりです。低過ぎればやはり腰の無い音になってしまいます。

昔使っていたカスタムメイドのストラトとテレキャス、それにスタインバーガーの指盤のフラットさは本当にトーンと弾き易さのバランスが絶妙でした。
その3本共がストップテールピースと違って弦のテンションを調整出来ませんでしたが、低目の設定でも充分にテンション感のいいギターでした。

ちなみにストップテールピースの場合でも、常に一番低く設定しているので私の場合弦高以外で弦のテンションはいじれないんですが・・・。

肝心な調整ですが、私の一番の好みは1弦~6弦までどのフレットでも同じ弦高が理想なんですが、中々そういうギターにお目に掛かる機会がありませんでした。
カスタムメイドのテレキャスは、ほぼそれに近かったんですが・・・。

もう一つの理想は、弦に触った瞬間に音が出る感じと言うか(不思議な事にいいギターってこの感じがするんです)ストレス無く発音のいい音が出る感じと言うか・・・上手く説明出来ませんがそんな感じです。

最新のハイエンドモデルはそういうセッティングが出来る様なので興味があります。
ポールリードスミスはちょっとだけ弾いてみましたが、楽器店にある状態では弦高が高過ぎましたがやはり最新のギターらしくちょっと調整すればかなりいい感じになると思います。

普通は1弦側が低く6弦側に行くに従って弦高を高くセッティングすると思うのですが、私の好みはその逆で6弦側の方を低くか殆ど同じにしてあります。
ジャズ系のコードワークを弾く時に何故か弾き易いんですよね。
普通のカッティングなんかも高音弦だけで弾く時にもピックの当たりがいい様な感じがして、昔からこんな感じです。

弦高はそんな訳で色々な絡みがあって自分の好みに持って行くので、それぞれギタリストの数だけ好きな弦高があっていいと思います。

実は最近楽器店で弾いたフルアコが完璧に調整されていたのか、95%私の理想に近い感触でした。

自分のギターも充分に理想的だと思いますが、狙っているギターが又増えてしまいました。

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Les Paul L-5

Author:Les Paul L-5
千葉県千葉市在住

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