Taxi Driver

ロバート・デ・ニーロの出世作”Taxi Driver”は劇場公開の時に見て以来ビデオでも数限りなく見て来ました。何回見たか数えきれません。映画自体、本当に素晴らしい出来でおそらく自分が見た映画のベスト3には間違いなしに入ります。ストーリーはさて置き、この映画のもう一つの素晴らしいのはテーマ曲です。
世の中美しい曲はたくさんあるでしょうが、この曲の美しさは私個人が思うにはナンバー・ワン
でしょうね。1万回は確実に聴いています。
サントラ盤が当時中々手に入らなくて(当然日本版のリリースはありませんでした)レコードは
タワーレコードの本牧店で偶然見つけて即買しました。
CD化された後も中々見つからなくて六本木のWaveでやっと手に入れたくらいです。

ハリウッド映画ですから当然サントラ盤もロスのセッション・ミュージシャンが使われているんですが、クレジットは全くどこを探しても載っていませがアルト・サックスは120%トム・スコットです。一度何かのインタビューで本人が言っていましたので確定です。

バーナード・ハーマンの作・編曲のサントラ盤は全編通して聴いても完璧な音作りです。
当時A面のオープニング曲がこの曲です


8ビート・バージョンですが何度聴いても、メロディーとコードの絡み方の美しさは尋常ではありません。

次がサントラ盤ではB面のオープニングのスロー版です。
こちらも甲乙付け難い出来です。一つのメロディーの持つ美しさはアレンジを変えても不変である証明でしょうね。


A面ラストにビッグバンドバージョンのテイクがあるんですが間奏のオクターブ奏法オンリーのギター・ソロは最高です。クレジットに載ってはいませんがギタリストはリー・リトナーで確定でしょう。音色・フレージング・タッチの癖、等考えて他のギタリストは考えられません。私は完コピしてリトナー意外に考えられないと確信しています。1:00:02から始まるソロがこちらです


L.AではTV番組のBGMなんかも結構録音されていてジェームス・ラスト・オーケストラなんかではカールトンが弾いていたりして結構面白い音源がたくさんあります。

主演女優のシビル・シェパードはこの後にヴォーカリストとしてスタン・ゲッツとスタンダードの素晴らしいアルバムを出しています。

とにかく美しい曲は不滅ですね。
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Winter Family Part 5

ウインター・ファミリー関連も残すところダン・ハートマンだけになりました。ファミリーの中で残念ながら存命してないのは彼だけです。確か40代にさぁこれから・・・と言う時に突然の死だったのが非常に残念で仕方ありません。
下の画像が若い時期のダン・ハートマンです。

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随分と奇抜なベースですが、よく見るとジャンプ・スーツと一体になっていて、明らかに撮影用ですが何だか嬉しそうな表情はダン・ハートマンそのものです。
後に河合楽器の出したギター『ムーンサルト』の原型の気もしないでも・・・。

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ダン・ハートマンはベース・ヴォーカル・ソングライターとしてエドガーのバンドに長期に在籍してエドガーを随分とバックアップしていました。彼の持つポップなセンスはリック・デリンジャーの加入が合って、本当に開花したと思います。
プロデュース感覚に優れたデリンジャーが、ダン・ハートマンのいい部分を見事に引き出したと思います。
そして、エドガー・ウインターとダン・ハートマンのバンドに、リック・デリンジャーが参加してからは、素晴らしいアルバムと数々の名曲を残しました。
やはり ”恐怖のショック・トリートメント”がその最たる作品であることは、世間的に周知の事実だと思います。

ウインター・ファミリー自体はジョニー・ウインターとエドガー・ウインターの基本的な音楽的ベースがズレはじめた頃から、自然消滅してしまいファミリーと呼ばれたミュージシャンはそれぞれの別々の活動を始めます。
勿論、個々がネームバリューのあるミュージシャンですから、非常にクオリティーの高い音楽活動をしていた訳です。
しかし、ダン・ハートマンはソロアルバムをリリースをしましたが、さほどの評価はされませんでした。私もその後の活動の詳細はよく知りませんでした。
そして、ソングライターとして花開いたのは84年公開の映画ストリート・オブ・ファイヤーへの楽曲提供でしょう。それまでもスマッシュ・ヒットは出していましたが、この曲は映画のヒットと共に曲の方も全米Top40でいい線行ったようです。



此処まではウインターファミリーの中では成功した方であったはずです。
しかし本当に残念な事に彼はエイズによって短い人生に幕を下ろしてしまいます。彼が持っていた音楽的センスや音楽性を考えると、本当に残念です。
いつの日かエドガー・ウインター・バンドが再結成される事を、夢見ていた私は悲しくて仕方がないです。


Sunshine

"Sunshine"・・・書く事は、ほとんどない位に有名な曲です。
私が初めて買ったのは中学生でした。今ではブラック・ミュージックと言うジャンルが存在しますが、当時はR&BかSoul Musicのどちらかに振り分けられていたと思います。
私が当時読んでいた音楽誌はヤング・メイツ・ミュージック (後のプレイヤー・マガジン)と、ヤマハから出ていたライト・ミュージック、通称L.Mでした。
L.Mにスティービーの "Sunshine" のE.ピアノ譜が載っていて、近所の商店街のレコード店でシングル盤を買ったんですよね。オリジナル・トラックはこれです。



当時はまだ全然、この曲を理解出来ませんでした。ただイントロのCmaj7とG7augのバンプの部分が凄く印象的なのと、サビまでの雰囲気が凄く好きで、ただそれだけで聴いていた感じです。
高校へ入る頃に、この曲はスティービーの歌い出しは3人目だと知ってビックリしました。それまでは歌い出しがスティービーで一回女性ボーカルが入る構成だと思い込んでいました。結構衝撃でした。しかし、シングル・リリースされる曲の歌い出しを3人目に持って来る発想は、おそらく過去に例がないと思います。しかも、最初の男性ヴォーカルのマイク乗りの悪い声でよくO.Kを出したと思います。

後は前出のイントロ部分のフェンダー・ローズの音の良さを最大限生かした、シンプル極まりないイントロの素晴らしさは、スティービーならではでしょう。音に対してのこだわり方が尋常ではないんでしょうね。その後リチャード・ティーが弾くローズの音が出るまでは、この曲の音がローズの音として認知されていましたね。
奇跡的に同じアルバムに収録された "迷信" のクラビの音は未だにクラビの音はこれと言われていますよね。
それとこの曲はやはり、スコット・エドワーズ の弾くベースでしょうね。このシンプルな進行で構成されたコードに、ハーモッニクなベースラインが絶妙ですね。彼の弾くベースは本当に素晴らしいので、いつもベースラインばかり聴いてしまいます。ずっとレコーディングは当時の売れっ子ジェームス・ジェマーソンだとばかり思い込んでいました。

レコーディングの様子は詳しく分かりませんが、スティービーはひらめいた瞬間にミュージシャンと同時に音を出すらしく、当時やたらと流行っていたヘッドアレンジをしていたと思います。
その時の発想がそのまま、歌い出しの件になるんだと思います。ただ、リズムトラックは先に出来上がっていた事も考えられますが、前半のリズムの落ち着き方が、最後は違う曲と思えるほどの盛り上がりをしている事も考えると、ヘッドアレンジで固めてそのままレコーディングしてしまった可能性も否定出来ません。
いずれにせよ、歌も曲も凄いんですが、その歌を支えるミュージシャンの演奏能力とそのレベルの高さに驚くしかないです。

それを踏まえて90年代のライブ映像です。とにかくベースです。



ベースは長年スティービーのサポートをしているネイザン・ワッツです。
まぁ、とにかくここまで歌うベースを弾かれたらたまんないですね。歌い出しのヴォーカルのキース・ジョンと共に、近年のライブでもサポートしていますよね。
エンディングはライブアレンジされていて、よくある短三度進行を使っていますが、複雑なシンコペーションで意外と難しいし、かっこいいです。

この曲は今でも新鮮な気持ちで聴けます。もう何万回も聴いていますが全然飽きないですね。
いつもリピートして聴いてしまいます。
この曲を出した当時、スティービーは21か22才のはずです。音楽界全体が納得の出来る曲を、その年令で世に出してしまうんですから、やはり天才は違います。

Winter Family Part 3

エドガー・ウィンターはお兄さんのジョニーを聴き始めて、少しタイムラグがあってから聴きましした。リアルタイムで聴き始めた最初のアルバムが世間的に一番評価の高い、”恐怖のショック療法”と言う凄い邦題の”Shock Treatment”です。

Shock Treatment

画像は裏ジャケットですが、このアルバムの売りはリック・デリンジャーの参加でした。それまでのアルバムが比較的暗いイメージの雰囲気でしたが、このアルバムを境に明るくポップなムードを打ち出して来ました。しかしロック・バンドのジャケットとは思えない出来ですよね。

良くも悪くもエドガー・ウィンターはどうしてもお兄さんのイメージと、ダブってしまうのかちょっと音楽的には誤解されがちです。ジョニーは完全ブルース志向な訳ですが、エドガーの方は本当に幅広い音楽性を兼ね備えたミュージシャンです。
私の中ではサックスプレイヤーがキーボードを兼任しているイメージのミュージシャンですね。
確かにキーボードよりテナーサックスでのプレイの方が、印象的ですし、実際サックスの方が上手いです。まぁマルチプレイヤー型のミュージシャンなんでしょうね。

このアルバムは本当に全曲が素晴らしいの一言でしょう。
その中でも個人的にNo.1はこの曲 "Miracle Of Love"です。



今聴いても全然古臭くないし、むしろ今時の曲よりメロディーセンスは良いのではないかと思います。この曲をカバーするミュージシャンがいないのが不思議です。
完璧なアレンジの上でやはりエドガーのヴォーカルはやはりいいですね~。この人はどちらかと言えばシャウトしたりよりは、この系統のポップなヴォーカルが一番良いと思います。
アルバムでこの前の曲 "Sundown" からメドレーの様な繋がりがとても良いです。とにかくこのアルバムでは、エドガー以外のメンバーの功績も凄く大きいでしょう。
B面トップの "Rock'n Roll Woman"はダン・ハートマンの作・ヴォーカルですが、サミー・ヘイガーが歌っていたら、全米チャートの上位は確実だった曲です。
やはり、名盤に名曲は集中していますね。曲数が多い割に、駄作の無い本当に傑作アルバムです。

そして、次に出たアルバムが ”ジャスミン ナイト ドリームス” でした。
エドガーのアルバムでは珍しくまともなタイトルのアルバムでしたが、セールス面では良くなかったアルバムでした。そうは思いたくないのですが、兄弟で作ったレーベルでの作品だったと思います。そのためジョニーが参加して、リック・デリンジャーとギターバトルっぽい事(1曲だけですが)をしていたアルバムで、エドガーの良い部分が少し薄まっている感じです。
そんな中、このアルバムに私の一番好きなこの曲 "Tell me in a whisper " が入っています。



イントロからエドガーのメロウなテナーが炸裂の名曲でしょう。とにかく曲の美しさは特筆すべきです。エドガーならではヴォーカルが最もマッチした曲です。どうしてヒットしないのか不思議な思いで、聴いていました。ジェームス・ジェマーソンばりのベースラインも素晴らしです。
何と言っても最後にサビの転調の連続は中々凄いアレンジです。

次が前作のイメージを元に戻そうとして気合をいれて、空回りした感のある邦題 "謎の飛行物体"
です。個人的にはあまり印象は良くないアルバムです。
前々作が良すぎたのか、理由はよく分かりませんがパッとしない印象しか無いアルバムでしたが、そこはエドガーの音楽性でカバーしていました。この曲です "Diamond Eyes "



スタイリスティクスを思わせるファルセットのコーラスが印象深いです。彼の持つバラードのセンスは好きですね。ロニー・モントローズがいた最後のアルバムの中の "Autumn" に匹敵するバラードの佳曲でしょう。

とにかくエドガー・ウィンターはアルバムタイトルや曲名にやたらとおどろおどろしくいタイトルが多くて、絶対に損をしています。
ジョニー・ウインターの弟と言う事でデビューしてから、兄ジョニーのイメージがついて回っている感じでした。ジョニーはギター一本のブルースマンですが、エドガーは多彩な才能を持つミュージシャンでした。
中々交わらない音楽性なのに、同一で見られていた時期は大変だったと思います。
個人的にはサックス・プレーヤーとして、何か良いアルバムを残してくれたら最高です。

Winter Family Part 2

順番的にジョニー・ウインターの次はエドガー・ウインターに行くのが普通でしょうが、リック・デリンジャーの影響や役割の大きさから考えてリック・デリンジャーに関連したファミリーの事を先にします。

リック・デリンジャーはやはりこのアルバムのインパクトが凄かったです。

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"All American Boy"ですが、考えたら凄いタイトルですよね。直訳で「全米男子」って感じですかね。金髪サラサラのヘアースタイルに銀のジャケット姿は凄いですよね。昔このまんまのスタイルで弾いていた映像を見たことがあります。凄かったのは手袋もそのままで "R&R,Hoochie Koo"を弾いていました。マッチングヘッドのストラトを初めて知ったのもこのジャケットでした。

アルバムを通して聴くと分かりますが、まず歌が歌えて、リズムも良いし、耳も良さそうだし、ギターのレベルはかなりの高さだと思いますが、イマイチ個性と言うか、インパクトに欠ける感じは器用なギタリストであるがゆえの宿命みたいなもんでしょうか。ジョー・ウォルシュの参加も何だかインパクトありました。トーキング・モジュレーターもこの時期に使っていますが、数年後ピーター・フランプトンにお株を奪われて、全米No.1ヒットをされてしまいます。

しかし音楽性の高さはプロディース業には必要ですし、ジョニーもエドガーも彼の持つ音楽センスには一目置いてる感じはします。
エドガーのアルバム "Roadwork"はリック・デリンジャーのロック一辺倒ではない、音楽性の高さが伺えます。ブルース・ブラザースでお馴染みの "I can’t turn you loose" でのプレイは、R&B に対するアプローチ方としては結構カッコいいです。

リック・デリンジャーはマッコイズと言うバンドで10代半ばでアイドル路線でデビューしましたが、やはり音楽的素質があると、廻りは放おって置かないので自然な流れで裏方仕事をしていたんでしょうね。

余談ですが前の記事に書いた評論家の方に聞いた話では、スティーリー・ダンの有名な『リキの電話番号』でタイトルにあるリキとはリック・デリンジャーの事らしいです。後にドナルド・フェイゲンの ”Nightfly” なんかで彼のクレジットを見かけて、不思議な繋がりだと思っていた疑問が解けましたね。
それくらいリック・デリンジャーのスタジオ・ミュージシャンとしての実力そして、交友関係はあったんだと思います。

ジョニー・ウインターとは"And" "And Live" の2枚のアルバムでその後はレコーディングに参加はしていません。音楽性が確かに微妙に違うし、エドガーの方がどう考えてもしっくり来ます。
ロニー・モントローズの後釜としてエドガーのバンドに加入するんですが、エドガー・ウインター、リック・デリンジャー、ダン・ハートマンの3人が揃って出したアルバム "ショック・トリートメント"は傑作でした。
このアルバムから数枚参加しますが、この時期がリック・デリンジャーの最盛期だった感じがします。その後自分名義のバンド、デリンジャーはストレートなロックを狙っていたと思うんですが、時代が派手目のサウンドへシフトして行く時期だったので、途中で路線を変えようとして上手く行かなかった感じです。

その後は表立った活動をしていませんでしたが、シンディー・ローパーのバンドになんとエドガーと一緒に参加して、来日した時は驚きました。ステージでスタインバーガーを持っていて何だか納得しました。実はリック・デリンジャーは身長がちょっと小さいんですよね。白いスタインバーガーがとてもフィットしていていました。
”Time after time”は本当に素晴らしい出来で感動もんでした。

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Author:kamiyo.m
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