人前でギターを弾く時の心構え

私がギターを弾いて来た中で、駆け出しの頃に先輩たちから色々と教わった事は、数限りなくあります。
どんな様にギターを弾くのか?色々と教わりました。その中には・・・為になった事も沢山ありましたが、その逆もありました。
今回は私の意見も含め、当時若かった私が先輩達から教わった”人前でどんな様にギターを弾くのか”について書きたいと思います。

自分の弾くギターの音は自分に聞こえる音と、人が聴く音には差がある事をまず認識しなくてはなりません。この事が大前提にないと先に進みません。ですから人前でギターを弾くには色々なコツや、それなりの弾き方があるのです。
上手い人やプロで弾いている方はそんな事は考えもしていない方もいますが・・・それでも考えてはいなくても自然と人に聞かせる術を身に付けているのです。

人に聞かせる時にいちばん大切な事は、まず自信満々に弾く事です。私がプロで弾き始めてとにかく言われたのが・・・”ソロはとにかく自信を持って弾かないとダメだ”でした。
確かにその通りなのです。自信のない気持ちは音に確実に出ます。聞く人には確実に分かります。特に一緒に演奏しているバンドメンバーには、120%分かります。自信だけは持って弾く事で、全然違うのです。開き直りでも何でも良いです、自分がこのソロを弾いたら日本で一番だと思うくらいの気持ちで弾くのです。自信は本当に音に出ますから、その為にも練習なのです。
自信が持てるまで、練習・練習なのです。アスリートに近い心境かも知れませんね。

次に大切なのは音量です。蚊の鳴くような音で弾いては駄目です。私の経験上他のメンバーから少し”音が大きい・・・”と言われる位で弾く気でいないと、折角自信を持って弾いても効果がありませんね。上手いギタリストは音も基本デカイです。上手いドラマーが音が大きいのと同じです。音の大きさは特にソロでは効果的なのです。音量は経験で判断するしかありませんが、大きい方が小さいより良いのは間違えないです。
確実にピッキングが強い事が必須条件です。単に音量だけでは無くてピッキングの強さも大切な事です。

後はフレーズの表情付けのは、少し多い位で丁度良いです。チョーキングとビブラートそしてフレーズの切りどころ何かは大げさなくらいで良いと思います。この辺がプロとアマの大きな違いなのです。
金剛さんなんかはこの辺が抜きん出ています。参考にして頂くと良いと思います。コードで流す時も大げさなくらいアタックを強く弾く事で全然違って聴こえます。
8分のアルペジオなんかもスネアが入る2・4拍目は強く弾く事を意識すると全然違います。
聞く人にはアンサンブルの中で埋もれてしまうのがギターです。ドラムに負けないくらいのアタックで弾ける様にするのが良いと思います。

他には意外と思われますが、私が先輩たちから良く言われましたが”体でギターを弾く”でした。
チョーキングは体全体で持ち上げるくらいの気持ちででないと駄目です。一度トライしてみて下さい。体全体で弾くと全然違います。
後はカッティングも同じで腕の振りは大きく意識した方が良いです。キレが全然違います。8ビートダウンストロークもとにかく体全体で強く弾けば全然違う音になります。思った以上に大げさな位で良いと思います。

人に聞こえる音は自分に聞こえる音と違うのだと思う意識は常に気にしてギターを弾く事は、とても大切なことなのです。
その為には、練習の時にも意識するとその後のギターに大きな違いが生まれるはずです。

以上はあくまでも、私が経験した事や他の上手いギタリストを見てきて感じた事です。賛否は別れるかも知れませんが・・・一度はだまされたと思ってトライして見て下さい。

余談ですが、簡単なフレーズを難しそうに弾く事と逆に難しいフレーズを簡単そうに弾くと見ている人には上手いと思われます。
これも先輩たちから教わった事ですが、私は常に意識していますね。
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ライブのサウンドチェック

私は数多くのライブを経験して来ました。何本のライブをしたのかは分からない位ですね。
ライブは基本的にレコーディングとは違って、ミックスダウンは出来ません当たり前の話です。ですから各楽器のバランスや定位も一発勝負的な事になります。ミキサーの方の腕も問われるので、ミュージシャン対ミキサーの方の連携が凄く大切になるし対決みたいな感覚まで生まれます。
なのでライブの良し悪しを大きく左右するのはサウンドチェックです。

では・・・現場ではどんな感じでサウンドチェックをしているのか、私の経験から学んだ事を書きたいと思います。時代は変わってもサウンドチェックの方法は大差が無いはずですので、今からミュージシャンを目指す方にも現場のサウンドチェックの仕方を紹介して置きたいと思います。また宅録の参考になるとも思います。

何は無くてもまずはドラムのバランスから入ります。
まずはキックから入ります。キックの定位とボリュームが基本に来るのです。ドラマーはまずキックをミキサーの方からリクエストされます。ここでまずドラマーの腕が問われるのです。簡単なキックと思われがちですが、一定の音量でキックを鳴らせるのは中々難しい事なのです。
ここでキックの音量や音圧にバラつきがあると何も始まらないからです。上手いドラマーはここが凄いのです。スタジオ・ミュージシャンの凄いのはキックの安定が本当に一定なのです。

次はスネアになります。当然ですが一つ打ちです。スネアに関しては強いタッチと弱いタッチの両方をリクエストされます。それでOKが出ればその次がキックとスネアのバランスを取ります。ここ迄は基本中の基本です。ギタリストはまだまだ出番はありません。じっと待ってモニターから聴こえる音に注意をはらっています。

次もまだまだドラマーのサウンドチェックが続きます。次はタムをリクエストされます。フロアタムも当然含まれます。丹念にタムを一つずつ鳴らして行きます。この時はキックとスネアはお休みです。そこでOKが出てようやくハイハットに移りますが、殆どはキック・スネア・ハイハットでシンプルなパターンを叩きます。16はまず叩きません。基本は8のゆっくりとしたパターンを叩きます。結構な時間叩いてバランスを取っていましたね。
その後はトップシンバルを叩いてまた8の淡々としたリズムを刻みます。ドラムにはやはり一番時間が掛かりますね。
その後は8のパターンにタムを交えたオカズを入れることをリクエストされます。トップ以外のシンバルはたまに鳴らすだけで余り時間は使いません。
とにかくキックとスネアそしてタム・ハイハットのバランスが大切なのです。
ドラマーは本当に大変な作業だったと思いますね。何しろ鳴らす物が多いですし、ライブではドラムの音が基本になりますから。
何よりもドラムの定位とリバーブの掛かり具合で全体のサウンドが決まってしまいますから。ミキサーの方は本当に大変な仕事だと思います。スネアの響きひとつ取っても難しいのですから・・・。ドラマーもそれを分かっていて協力して叩いているのがサウンドチェックです。

ドラムが終わると次はベースです。ベースは基本的にはフレーズの指定はありませんが、速弾きはご法度ですね。何でもかんでも勝手に弾くのではなく、ミキサーの方の調整がメインなのですから調整し易いフレーズで弾くのは常識です。ですからシンプルな音使いで何か弾きます。ベースも音圧とボリュームが一定である事が要求されます。
ミキサーさんによってはここでベースとドラム同時に何かリクエストされる事がありますが、殆どは8の基本パターンですね。

その後はギターだったりキーボードだったりします。ミキサーさんにもよりますが殆どはまずはピアノが先ですね。私の時代は殆どピアノは生ピアノではなくて、流行りはヤマハのCPでしたね。
その流れでキーボードが先にサウンドチェックをする事の方が多かったです。シンセもやってしまいますね。DX7のエレピやストリングスや色々ミキサーの方からリクエストされた音を出す事が殆どですね。
キーボードも少し時間が掛かりました。やはり色々な音を出すので仕方がありませんね。

そしてようやく・・・ギターのサウンドチェックが始まります。ギターは他の楽器に比べると本当に簡単ですね。まずはソロを弾く事をリクエストされます。
そのライブで弾く曲の時もあれば、勝手にアドリブを弾いてもどちらでもOKでした。基本は歪んだ音で弾いていました。クリーンのソロは余り弾いた記憶がありませんね。その時のライブで弾く最大の音量で弾きます。まずはバランスが大切なので一番大きな音量で弾かなくては意味がありませんね。
次にカッティングに移りますが歪ませてパワーコードで弾いたりしますが、私は余り弾きませんでしたね。クリーンで16のカッティングを弾いていた事が多かったですね。
その次にコーラスを掛けたアルペジオなんかも取り混ぜて弾いていました。ギターはあっけ無いくらい早く終わりますね。どちらかと云うとアコギの方が時間が掛かりましたね。
アコギの方が意外とミキサーさんは苦労していたみたいですね。とにかく強いタッチのアルペジオを弾いていましたね。ストロークは余り弾きませんでしたね。

その後はホーンが入っていれば殆ど揃って吹かされていましたし、コーラスの方も揃って歌っていました。ホーンとコーラスは一括りとしてサウンドチェックをしていましたね。

これで終わりだと良いのですがミキサーの方によっては、マイクのセッティングを替えたりもします。アシスタントの方にマイクの位置の変更を指示したりして、もう一度音を下さいなんて事はよくある事です。
ギターのマイクの位置は良く動かされた経験が何度もあります。ギターアンプのスピーカーの前に立てるマイクの角度とか方向を調整していましたね。
ベースは基本DIからライン撮りが殆どなのでマイクは使いませんでしたね。ベースアンプはモニター代わりの感じです。

全ての楽器が終わると全体で何か一曲がようやく始まります。触りだけですけれどね・・・。
そこで少し休憩してからバンド全体で2~3曲演奏しますね。
ボーカルの方なんかは客席で聴いている事も度々ありました。全体の音を把握したいのだと思います。

この時に私達ミュージシャン側からモニターの返りのリクエストをステージサイドのミキサーさんのアシスタントの方にお願いしますね。キックを大きくとかベースを大きくとか色々と自分の好みを伝えます。
何しろライブではモニターの返りのバランスが悪いと、凄く弾きにくいです。私はとにかくスネアとキックを多目に返して貰うのが好みでしたから。
ライブ中にモニターが死んでしまう事もありますが、そんな時は隣のベーシストの所に行ってベースのモニターの前で弾いていたなんて事もありました。とにかくモニター命ですから、演奏中にステージサイドに目をやってモニターを上げてくれと手で合図する事もよくありました。

最近のライブでは、モニターにプラスしてイヤホーンを付けているのを見かけますが私達の時代にはありませんでした。良い方法だと思いますね。
当時はドラマーが密閉型のヘッドホンを付けて演奏するくらいでしたが、ドラマーに聞いたら長丁場のライブでは疲れると言っていました・・・。

こんな地道な作業をミュージシャンとミキサーさんの連携でライブのサウンドチェックは進行しています。会場によってそれぞれ鳴り方も違うし、リバーブ感も変わりますからね。少しでも聴いてくれる方に良い音を届ける事がステージ側の責任ですから。
サウンドチェックと一言で終わらせるのは簡単ですが、奥が深いのです。

パーカッションを忘れていました・・・ドラムの後とかベースの後が多かったと思います。

ライブはチャンネル数にも限りがあるし、ミキサーさんの腕が大きく影響します。私達ミュージシャンも気合を入れてサウンドチェックに臨んでいました。

これぞグルーブ

最近見つけた動画です、高中正義さんのライブですね。
私はこの曲の入ったアルバムは大好きでした。その時期の高中さんのストラトは本当に良い音してました。勿論この曲は高校生の時にしっかりコピーしました。私が高中さんのコピーをしたのはこの曲が最初でした。

この映像の中で素晴らしいグルーブが聴けます。とにかくベースです・・・後藤次利さんのグルーブするベースは素晴らしいの一言に尽きます。ドラムはリズムキープに徹していてシンプル極まりないパターンを叩いています。
確実にアンサンブルの中でバンドのグルーブを引っ張っているのはベースです。これぞグルーブすると云う事だと思います。
殆どベーシストとしての活動は余りしていないのですが、ひと度ベースを弾くとこのグルーブです・・・流石としか言えません。
高中さんのリズムのズレが気になって仕方がない部分が多々あります。仕方ないですね・・・これだけベースのリズムが凄いと。

その昔後藤次利さんのレコーディングはモニタールームで見させて頂きました。しかしそれ以上にライブでの躍動感溢れるグルーブには参りましたね。良いベースが聴けて幸せな気分です。
今では懐かしいスペクターのベースを使っているのには感動モノですね。

素晴らしい若手ギタリスト

また最近YouTube で素晴らしいギタリストを見つけました。
彼のもっと若い時の動画は過去に見たのですが、この数年でここまで凄いギタリストに成るとは・・・。
とにかくギターのトーンがハンパではないです。私の理想の音はこんな感じの音なんです。
ギターの音を聴くだけで鳥肌モンですね。

曲はマイケル・ジャクソンのナンバーですが、歌心もあってオリジナルを超える位の出来だと思います。
サイドメンもL.A の超大物ばかりですが、彼の弾くギターは一歩も負けていません・・・凄いです。
この先、どうなって行くのか・・・楽しみなギタリストです。

P.S ハービー・メイソンのドラムも凄いのは忘れてはいけませんね。

ギタリストとリズム総集編 Part 2

前回の総集編で打ち込みのリズムとギタリストはどう考えて弾くか、少し触れたつもりなんですが上手く伝わらない感じになってしまいました。
私が大好きで80年台半ばに凄く好きで研究したイギリスのバンド、スクリッティ・ポリッティの音を聴いてもらうと対ドンカマに対してと言うより、正確なリズムをキープしながらどうグルーブさせるか分かりやすいと思います。
スクリッティ・ポリッティはスタジオで音を作り上げるバンド形態で、ライブは全然駄目だったらしいですがアルバム『キューピッド&サイケ』は本当に素晴らしい音作りの完成されたアルバムでした。確かバンドメンバーは3人位のバンドで残ったパートはスタジオ・ミュージシャンを起用していました。
同じ時期のイギリスのスタイル・カウンシルも同じようなバンドでスタイル・カウンシルはほとんど打ち込み無しで素晴らしいいサウンドを出していました。
両バンド以外にも80年台初頭からイギリスの音が日本でも流行り始めて私もずいぶん影響を受けました。

話が横道にそれましたがスクリッティ・ポリッティは爆発的に人気があったと言うより、やはり音作りが凝っていたのでミュージシャンやアレンジャーから評価が高かったバンドです。
今聴いても全然いい感じでグルーブしたサウンドをしています。

音作りですがドラム・鍵盤系は完璧に打ち込みですが、一味違うのはベーシストにウィル・リーを起用して彼が弾いたフレーズをシンセベースに置き換えて演奏している点です。ウィル・リーのベーシストらしいフレーズをシーケンサーに入力して強弱も比較的メリハリ付けてプログラミングしています。
ドラムは強い音と弱い音を上手く使って機械的な無機質感を感じさせるのは、当時流行ったゲートエコーを巧みに使ってビート(音符の長さ)に幅を持たせています。
簡単に言うと、曲中のビートは1小節のそれぞれ1拍を強い・弱い・中強い・弱いのパターンか強い・弱い・中強い・強いの2パターンを上手く使っています。
これだけでも機械の正確なリズムだけではなく、その中にもビートを感じる事が出来ます。

ギターはポール・ジャクソン・Jr. が弾いているんですが、何ともノリの良いバッキングをしています(ギターの音の良さも際立っています)。
最初のコード弾きは若干ツッコミ気味で弾いて白玉で目一杯音符の長さを使って工夫しています。
歌に入ってからの単音のミュート弾きは逆に少し引っ張り気味で弾いています。その後のアルペジオはジャストな感じで弾いています。

ポール・ジャクソンJr.がどこまで意識していたのかは分かりませんが、正確なリズムのドンカマに対して色々なアプローチでリズムを弾き分けているいい例でしょう。


対してバンドの中ではポール・ジャクソンJr.はドラム・ベースを引っ張って行く勢いの素晴らしいグルーブでリードしていきます。自分の中にイメージしているリズムが出来上がっているのか、元々がリズムが良いのか考えてしまいますが、本人のインタビュー等では結構考えて弾いていると言っていたので、まず自分の中でイメージしたリズムが出来ているんだと思います。


2曲目の演奏は結構ラフなセッションぽいので、ギターがガンガン他を引っ張っているのが分かります。ギタリストとリズムについて考えても損のない2曲だと思います。

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Author:kamiyo.m
千葉県千葉市在住

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